![氷河期、バブル…どの世代が損をした?5世代を比較! 主要100社の「20年間年収推移」#5](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/8/1/650/img_81183358fa943d0ae347e180639b1a98766871.jpg)
鉄道各社は新型コロナ禍による低迷を脱し、インバウンド需要の追い風を受けて増益ラッシュとなっている。今回はJR東海、JR東日本、JR西日本、東急を取り上げる。4社の中で年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が得をしたか?特集『氷河期、バブル…どの世代が損をした?5世代を比較!主要100社の「20年間年収推移」』(全32回)の#5では、過去20年間を10年刻みにして、5世代それぞれの平均年収と主要100社内のランクの推移を独自に試算した。JR3社はいずれも若手の社員が優勢だった。3年後の平均年収予想額では、JR西日本が現状を上回った。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
コロナ禍による低迷を脱した鉄道各社
インバウンド需要で増益ラッシュに
円安を背景に、インバウンド(訪日外国人客)需要が旺盛になっている。新型コロナ禍による低迷を脱し、東海旅客鉄道(JR東海)、東日本旅客鉄道(JR東日本)、西日本旅客鉄道(JR西日本)の2024年4~12月期の純利益は、前年同期比で増益を確保した。新幹線や都市部の在来線で利用が伸びていることが大きい。
私鉄大手の東急も、同様に業績は好調だ。25年3月期の純利益は、前期比16.1%増の740億円を見込んでいる。
今回はJR東海、JR東日本、JR西日本、東急の4社を取り上げる。4社の中でそれぞれ、年齢別に長期で年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要100社内のランクの推移を独自に試算した。
2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象である。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本の主要企業100社の中で、年収で見たときに序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。
試算の結果、JR3社はいずれも若手の社員が優勢だった。一方、負け組になったのは一体どの世代か?このほか、専門家による3年後の予想年収では、JR西日本が現状を上回った。次ページで確認しよう。