
今回はソニーグループ、パナソニック ホールディングス、三菱電機、富士通、NEC、京セラ、日立製作所を取り上げる。大手電機メーカー7社の中で、年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が得をしたか?特集『氷河期、バブル…どの世代が損をした?5世代を比較!主要100社の「20年間年収推移」』(全32回)の#28では、過去20年間を10年刻みにして、5世代それぞれの平均年収と主要100社内のランクの推移を独自に試算した。その結果、ソニー、パナソニックは氷河期世代が優位となった。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
大手電機メーカー7社の年収序列は?
1000万円超のソニーに富士通、日立、パナが続く
大手電機メーカー7社の平均年収を確認すると、1000万円を超えていたのはソニーグループ(1113.2万円)だけだった。
900万円台が富士通(965.4万円)と日立製作所(936.0万円)とパナソニック ホールディングス(930.5万円)。800万円台がNEC(880.4万円)と三菱電機(829.9万円)。京セラが692.3万円となっている。
ただ、これは直近の一時点だけの年収序列だ。現在注目されている世代間格差の観点に立つと、各社の状況はどうなっているのだろうか。
ソニー、パナソニック、三菱電機、富士通、NEC、京セラ、日立の中でそれぞれ、年齢別に長期で年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?このことを探るため、ダイヤモンド編集部は20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要100社内のランクの推移を独自に試算した。
2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象である。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本の主要企業100社の中で、年収で見たときに序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。
試算の結果、ソニーとパナソニックは氷河期世代が優位となった。一方、三菱電機は若手世代が恵まれていた。専門家による3年後の平均年収の予想額も掲載した。次ページで確認しよう。