氷河期、バブル…どの世代が損をした?5世代を比較! 主要100社の「20年間年収推移」#8Photo:SOPA Images/gettyimages

正式社名である「日本電信電話」の変更を検討し、電話で稼ぐ旧来型の通信会社から脱皮しようとしているNTT。今回はそんな同社を取り上げる。NTTの中で年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が得をしたか?特集『氷河期、バブル…どの世代が損をした?5世代を比較!主要100社の「20年間年収推移」』(全32回)の#8では、過去20年間を10年刻みにして、5世代それぞれの平均年収と主要100社内のランクの推移を独自に試算した。NTTは、現役世代ではシニア社員が勝ち組になった。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

「日本電信電話」の社名を変更
旧来型の通信会社から脱皮を目指す

 2月7日の決算会見で、日本電信電話(NTT)の島田明社長は、現在の正式社名である「日本電信電話」の変更を検討中だと明らかにした。5月に新社名を公表し、6月の定時株主総会で正式に決める。

 NTTは電話で稼ぐ旧来型の通信会社から脱皮し、事業領域を再生可能エネルギーやデバイス製造などに広げている。次世代通信規格「IOWN」で、国内外で攻勢に出る上でも社名変更が必要だとの判断があった。

 そんなNTTの中で、年齢別に長期で年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要100社内のランクの推移を独自に試算した。

 2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象である。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本の主要企業100社の中で、年収で見たときに序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。

 試算の結果、NTTは現役世代ではシニア社員が勝ち組となった。一方、OB世代は意外にも劣勢となった。また、専門家による3年後の平均年収の予想額も掲載した。次ページで確認しよう。