![日本郵船、商船三井、川崎汽船の年収「得をした世代」は?若手社員が勝ち組に【5世代20年間の推移を独自試算】](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/d/6/650/img_d6de1ea28df7d1f23b39de2e341aa8cf236152.jpg)
コンテナ船運賃の上昇傾向を受けて、海運3社の業績は好調だ。今回は日本郵船、商船三井、川崎汽船を取り上げる。3社の中で年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が得をしたか?特集『氷河期、バブル…どの世代が損をした?5世代を比較!主要100社の「20年間年収推移」』(全32回)の#7では、過去20年間を10年刻みにして、5世代それぞれの平均年収と主要100社内のランクの推移を独自に試算した。3社はいずれも若手社員が勝ち組となった。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
海運は若手社員が勝ち組
3年後年収は商船三井が大幅アップ
海運3社の業績が好調だ。日本郵船は2025年3月期の純利益見通しを従来予想から600億円引き上げ、4500億円に上方修正。商船三井、川崎汽船の通期の利益計画も上振れを見せている。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う物流の混乱で急騰していたコンテナ船運賃は22年以降、いったんは落ち着いた。しかし、23年11月に中東の紅海付近で武装組織による紅海危機が起きると、運賃は再び上昇傾向に入った。
スエズ運河の航行を避けて、南アフリカ共和国の喜望峰を迂回していることから商船の運航日数が延びているのだ。この結果、船舶需給が引き締まり、運賃が高止まるという構図である。
好業績に支えられて、各社の従業員は高い年収水準(3社の従業員の平均年収は1378.8万~1675.5万円)を享受している。
さて、今回は日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社を取り上げる。3社の中でそれぞれ、年齢別に長期で年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要100社内のランクの推移を独自に試算した。
2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象である。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本の主要企業100社の中で、年収で見たときに序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。
試算の結果、3社はいずれも若手社員が勝ち組となった。また、専門家による3年後の平均年収の予想額も掲載した。商船三井の年収は、現状からさらに増えそうだ。次ページで確認しよう。