「まとまらない」「伝わらない」…コミュニケーション下手の“説明力”を三流から一流に引き上げる本3選写真はイメージです Photo:PIXTA

商談やプレゼン、1on1など、何かと発言や対話の機会が多いビジネスパーソンにとって「うまく話すスキル」は必要不可欠。122万人が利用する本の要約サービス「flier」が厳選したコミュニケーション、仕事・勉強術で使えるノウハウ本を3冊紹介する。※本稿は、本の要約サービスflier編集部『必読ベストセラーを超要約!ビジネス書大全 一生モノの仕事力が身につく名著100冊を1冊にまとめてみた』(新潮社)の一部を抜粋・編集したものです。

一生ものの言葉の力を
手に入れるための本

『博報堂スピーチライターが教える5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(大和出版)
著者/ひきたあきよし(SmileWords代表取締役)

【この本の要点1】
 頭の中にある単語やアイデアを引っ張り出すには、脳の訓練が必要だ。繰り返し練習することで、どんどんアウトプットが速くなる。

【この本の要点2】
 論理的に発想するためには、「5つのWHY」や、「バックキャスト」というゴールを考える手法が有効だ。

【この本の要点3】
 人の行動をうながすには、頭の中に映像を浮かべられるように、「笑っている」「歌っている」といった「動詞」をたくさん盛り込むことが効果的だ。

【この本の要点4】
 プライベートな話題のネタを10個用意しておくと、話題に困らなくなり、相手の興味を引いて話をすることができるようになる。

おすすめポイント

 仕事をしていると、会議・商談・プレゼン・企画書など、「言葉で伝える」機会が非常に多くある。「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」は、どれもビジネスパーソンにとっては思い当たる節がある悩みなのではないだろうか。

 本書は、博報堂のスピーチライターである著者の、35年にわたる学生たちとのコミュニーションから生まれたものだ。著者が出会ってきた学生たちの多くは、「言葉」の悩みを抱え、自信がないのだという。そんな人でも、本書に書かれた5日間のトレーニングを通じて、一生ものの言葉の力を身につけることができる。

 ストーリー仕立てである本書は、入社3年目の大が和田先生という広告の先生に再会するところから始まる。言葉の悩みを抱えた大は、和田先生のアドバイスを5日間にわたって実行していくうちに、めきめきと力をつけていく。

 たとえば、論理的に発想する方法として、“なぜ”を5回くり返す「5つのWHY」や、ゴールを想定して現在に立ち戻る「バックキャスト」などを学べる。