「コイツ、バカだな…」頭の悪い人が無意識にしている「最悪の話し方」3選正義の味方はカッコいい。その影響かもしれない。ネットの中で正義の味方を気取る人々が大勢いる。だが、その人たちは時として愚かになる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

あなたのまわりにもこんな困った人はいませんか。拡大解釈をして難癖をつける、一方的な正義感を振りかざして弾劾する、「忙しい」をいつの間にか自慢している……こうしたことは「頭のいい人」はやらないことであると、樋口裕一さんはいいます。樋口さん著『頭のいい人が人前でやらないこと』(青春出版社)のなかから、人から知的だと思われる習慣が、逆説的に身につくヒントを抜粋して紹介します。

「拡大解釈」をして的外れなことを言う

 拡大解釈をする人がいる。

 誰かが、「会社を維持するためには、新しい商品を開発する必要がありそうです」と提言したとする。すると、拡大解釈するタイプの人は、その言葉を「新しい商品を開発しさえすれば、会社を維持できる」ととらえる。

 すると、時に、「新しい商品を開発しさえすれば、会社を維持できるとおまえは言うが、そんなことで会社を救えると思っているのか」、「おまえは、それ以外の方法などないと言うが、そんなことはない。ほかにも方法がある」などと非難してくる。

 もちろん、最初に提言した人間は「新しい商品を売り出すことによって、会社維持の一つの契機になれる」と言おうとしているのであって、商品の売り出しによってすべてを解決できるとは言っていない。だが、拡大解釈をする人は、それを歪んでとらえる。

 このタイプの人は、「…するとよい」「…することが必要だ」という論法を、「…しさえすればすべて解決する」と解釈しがちだ。