その後15分ほどして、対象者は1人で寮から出てきて、周囲をキョロキョロと見回しながら自販機でジュースを購入しました。その際、何気ないふりをしながらも視線を頻繁に巡らせ、わざと遠回りをして寮に戻りました。明らかに誰かに監視されていることを気にしている行動でした。
そして23時過ぎに部屋の電気が消えました。その後も監視を続けましたが動きはなく、翌朝7時過ぎに女性が1人で寮から出てきました。女性を尾行し、帰宅した家の表札を確認したところ、水口佐世子の名前を確認しました。
報告書の写真から京華さんも水口佐世子であることを確認しました。
証拠を手にした雅美さんは、すぐに弁護士に相談しました。弁護士は証拠の重要性を確認しながら、「この証拠があれば十分に戦えます!そして浮気・不倫の慰謝料請求の時効まで1カ月を切っていますが、内容証明郵便などで慰謝料請求すると時効を止めることができるんです」と雅美さんを励ましてくれたそうです。
弁護士は続けて「離婚と慰謝料請求を同時に進めましょう。まずは内容証明を送り、相手の出方を見ます」と弁護士は具体的な手続きを説明してくれました。
その後、水口佐世子の夫にも証拠を伝え、双方の家庭で話し合いが進められたそうです。
どうにもならないと諦めずに
探偵や弁護士に相談を
最終的には、遠藤巌は雅美さんに慰謝料を支払い、離婚を承諾しました。水口佐世子も家庭内で責任を問われ、離婚と慰謝料の支払いに応じたそうです。
「20年我慢してきましたけど、片岡さんと弁護士のおかげで終わりにできそうです!」
雅美さんと京華さんは新たな人生を歩む決意を固め笑顔でそう言ってくれました。
ただ知らないだけで、つらい状況を我慢させられている方は、思った以上に多くいるのではないでしょうか。
どうにもならないと諦めずに、弁護士や私たち探偵に相談してみて、まずは知らないことを知ることから始めてみてください。
「浮気・不倫の慰謝料請求を助ける探偵」。点と点が線になる探偵トークでした。
※本稿は実際の事例に基づいて構成していますが、プライバシー保護のため個人名は全て仮名とし、一部を脚色しています。