保険代理店FPパートナーの「比較推奨販売」に疑義!生命保険会社も金融庁検査の矛先に?Photo by Akiko Fujita

大型乗り合い代理店であるFPパートナーに対し、比較推奨販売に対する疑義の調査のために金融庁が立ち入り検査に入ってから約3カ月。いよいよ“出口”が近づいてきた。特集『保険大激変』の#21では、FPパートナーに関する最新情勢をレポートする。(ダイヤモンド編集部編集委員 藤田章夫)

金融庁の検査入りから3カ月
処分が出るのは3月末か?

 2025年2月下旬、「ついにFPパートナー(FPP)に行政処分が出るらしい」といううわさが駆け巡った。結果的に行政処分は出なかったが、いつ金融庁の沙汰が下ってもおかしくない状況だ。

 金融庁が大型乗り合い代理店であるFPPに立ち入り検査に入ったのが、24年11月末。それからちょうど3カ月が経過するため、通常の検査であればそろそろ終わりを迎える頃だ。

 ところが、先のうわさが流れたのとちょうど同じ頃、「過去4年分の意向確認書面を出すように」と金融庁がFPPに要請しているといううわさも流れた。「相当幅広くFPPの募集管理体制を調べており、結果が出るのは3月末あたりではないか」というのが、複数の業界関係者の見立てだ。

 もっとも、ある代理店幹部によれば、「FPPが顧客との面談シートの改ざんを指示していた」というから驚きだ。

 次ページでは、FPPが行なっていた比較推奨をゆがめる元凶だと言われても仕方のない社内キャンペーンの詳細やデジタルサイネージへの広告費問題など、同社の内情をレポートする。