面接で話を盛る人は昔からいて、体感的には若い人に目立ちます。自分を高く評価してもらいたいのでしょうが、当然企業の人事によい印象を与えません。
自分のキャリア以外では、人脈を盛って話す人もいます。いかに経営者や業界のキーパーソンと親しいかという話を盛って、自分を大きく見せようとするのです。このパターンは転職希望者だけでなく、採用する側のヘッドハンター界隈でもよく見かけるのですが……。
「○○社の社長と先日、一緒にご飯を食べました」
「××社の元会長とは親しくさせていただいています」
しかし、実際にはご飯を食べたのは3年前で、それも大人数での会食だったり、セミナーで名刺交換をしただけだったりします。
面接のプロが盛られた話を見抜く
2つのシンプルな方法
話を大きく盛る人への採用側の対策としては、根掘り葉掘り話を聞いていくことに尽きます。2、3段階くらい話を掘り下げていくと、盛っている人はだいたいボロが出ます。話がふわふわし始めて、具体性がなくなるのです。
別の見極め方としては、シンプルにその話が面白いかどうか。偉業を成し遂げた人の話は必ずピンチがあり、それを乗り越えるドラマチックな要素があるものです。
偉業とまではいかなくても、一定レベル以上の成果を出した人も必ずピンチに直面します。それは社内的な問題だったり市場の競争によるものだったりさまざまです。しかし、ビジネスパーソンが何らかのピンチを乗り越えて成果を出すストーリーは絶対に面白くなります。
本当に当事者であれば、話しているうちにそのときの場面や情景を思い出し、自ずと生き生き語ることができるはずです。
話を盛って「まぐれ入社」した人を
待ち受ける地獄
仮に話を盛ったことが見破られずに面接を通過し、内定を得て入社できたとしましょう。そのときは大喜びかもしれませんが、これは地獄への第一歩です。