本自体は、約1、2カ月で書いて、半年で製本してるから、1年前ぐらいからTwitter(現X)で“ゴミ清掃あるある”の投稿をやっていたはずです。本を出して、いろんな番組に呼ばれるようになったんだけど、有吉さんの番組では大スベりしました。

西堀 『有吉弘行のダレトク!?』で、普通にスベってた。理由もなく。

滝沢 ゲストに阿部サダヲさんがいて、僕のことをかわいそうな感じの目で見てたもん(笑)。真面目に話すだけじゃ不安で、面白くなるように芸人っぽい振る舞いをしちゃった。

 有吉さんには、「オマエのやるべきことはそういうことじゃない。ちゃんと落ち着いて話せ。ちょっとクスッとできればいいんだ。まずはまともにしゃべれるようになれ」って言われて。後でオンエア見たら、ほとんどナレーションベースになってました。

『もう諦めた でも辞めない』書影マシンガンズ著『もう諦めた でも辞めない』(日経BP)

 そこから訓練じゃないけど意識を変えて、19年の春には初めて講演会をやって。最初は、自分でいろんなところに行って、人を紹介してもらいながら「何かやらせてください」みたいにお願いしていたけど、いくつかやったら、オファーが入ってくるようになったんだよ。講演会で使いたいから、パワーポイントも覚えました。

西堀 この頃は、ゴミ関連で滝沢が調子よかった。コンビではドラマに出てますね。『俺の話は長い』(19年)は日本テレビプロデューサーの櫨山(はぜやま)裕子さんのチームで、ドラマと連動する劇中ラジオ「マシンガンズのトーキングバズーカ!」もあったりして。

 NHKの『これは経費で落ちません!』(19年)は、『世界一難しい恋』や『俺の話は長い』の監督の中島悟さんが呼んでくれたんです。他には、ヒロイン(竹内愛紗)のお父さん役でFODの『高嶺と花』にも出ました。

 この前の段階で役者は諦めてるけど、番手的に俺ぐらいだと、ひっきりなしにオファーがないと食っていくのは難しいよなって、改めて思ったね。もろもろ事務所に引かれたりすると、ボーナスなしのサラリーマンぐらいの月収なんですよ。「途切れない」というのは現実的に無理だから、そう考えると…とか余計なことを考えています。この時(笑)。