日々のコミュニケーションで苦戦苦闘している日々は、今日で終わりです。これからは、説得しようと力業で勝負する必要はありません。自ら動くのではなく、相手に動いてもらい、自分の思い通りの結果に導けばいいのです。それを可能にしたのが、『メンタリズム日本一が教える「8秒」で人の心をつかむ技術』です。「トップセールス」の実績を持つ「メンタリズム日本一」が生んだ至極のコミュニケーションスキルが詰まった一冊。本書では、限りなく「ホワイト」で徹底的に磨かれたノウハウを網羅していますが、本連載の今回からは本の性格上、収録しなかった禁断のテクニックを紹介する。使うか使わないかは、自己の判断に任せます。

会話を上手にコントロールする
皆さんは、上司との関係はうまくいっていますか? 仕事ができる人は、上司との関係の良しあしに関係なく、ストレスを溜めず、うまく立ち回っています。そんな人たちが絶対にしないことがあるのです。それが「話を途中で遮らないこと」です。
話の途中で口を挟まないことは当たり前かもしれませんが、じつは多くの人が無意識に話を遮る行動をしているのです。よくあるのは、意見を言いたくて途中で口を挟むことです。食い気味に発言し、上司をムッとさせてしまうのです。
他にも、話を盛り上げようとして、「わかる、わかる!」と会話を奪ってしまい、自分の話にすり替えてしまうのです。
これらは、相手に不快感を与えやすい行動の一つです。話を奪われた側は、「この人、全然話を聞いてくれないな」と感じ、信頼を失う原因にもなります。やはり、どんな相手でも、最後まで聞くことが重要なのです。
仕事ができる人は「失敗談」を引き出す
では、仕事ができる人は、どのように話を聞いているのでしょうか? それは、「失敗談を引き出す」ことです。話を聞き終わった後、こう尋ねてみてください。
「ありがとうございます。そんな○○さんでも、うまくいかなかったことってあるんですか?」
すると、多くの上司は、「いや~、私だって失敗したことはあるよ。例えば……」と、意外と素直に話し始めるものです。さらに、上司が失敗談を話し始めたら、「○○さんでも、そうだったんですね!」と共感を示すことがポイントです。自分の弱みを話したときに共感してもらえると、親しみを感じやすくなるのです。
上司に限らず、苦手な人と話す際、こんなフレーズを試してみてください。
「○○さんのような頼れる方でも、苦労されたことがあるのですか?」
「○○さんみたいにデキる人でも、最初はうまくいかないことがありましたか?」
「○○さんでも、今だから笑えるような昔の失敗あるのですか?」
これらの質問を活用すれば、関係を深めるチャンスに変わります。
話を聞くときは、途中で口を挟んだり、話を奪ったりするのは逆効果です。それよりも、話がひと段落した後に「失敗談」を引き出すことで、相手との距離を縮めることができます。長い話も、ただ耐えるのではなく、自分の学びや関係を築くための時間に変えていきましょう。 仕事ができる人ほど、会話を上手にコントロールしているのです。
職場でのコミュにケーションを円滑にしたい!という方には、『「8秒」で人の心をつかむ技術』がおすすめです。話の聞き方が抜群にうまくなる会話術が学べます。どんな相手とも自然に距離を縮められるようになりましょう。
(本原稿は、書籍『メンタリズム日本一が教える「8秒」で人の心をつかむ技術』著者の書下ろしです。)