それでも「やる気のないリーダー」への問いかけ法

残念ながら、あなたが伝え方を工夫しても、依然としてまともに取り合ってくれないリーダーはいます。そういうリーダーには、選択式の質問で対応を引き出しましょう。

やる気を見せず、現場をわかろうとしないリーダーに対しては、選択式の質問が効果的です。「どうすればいいですか?」と聞くと、リーダーに考えてもらわなければいけません。これを「面倒くさい」と思われてしまうと、「そんなこと自分で考えろ」と簡単に言われてしまいます。

ここで具体的な選択肢を示せば、リーダーも答えやすくなります。選択肢を出すときに重要なのが「どれがいいですか? どれですか?」ではなく、「どれに近いですか?」と敢えてグラデーションで問いかけることです。

例えば

「お客様からの追加要望について、①すべて対応する、②優先度の高いものだけ対応する、③追加対応は避ける、の3つがあり得ると思いましたが、どれに近いでしょう?」

と問いかけるのです。

この「どれに近いですか?」という問いかけをする理由は、丸投げ感をなくすためです。「どれですか?」と聞くと、リーダーにファイナルアンサーを迫ることになります。リーダーからすると、「答えを教えてください」と聞こえてしまい、「少しは自分で考えろ」と言いたくなってしまうのです。

一方で、「どれに近いですか?」は「これからも自分で考えますが、方向性だけ教えてくれませんか?」というニュアンスになり、リーダーが答えやすくなります。

上司への問いかけの質を上げれば関係性が変わる

「現場のことをわかろうとしない」「相談してもまともに取り合ってくれない」リーダーへの対応は、相談の質を上げることから始まります。まずは自分の相談の仕方を工夫してみましょう。問いかけ次第で、リーダーからいい反応を引き出すこともできます。

気分的には「なんでこっちががんばらなきゃいけないんだよ」と感じるかもしれませんが、それであなたのストレスが減るならやった方がいいですよね。