持続的な企業価値向上に向け
百戦錬磨の精鋭が変革を後押し

主要株主の一社として、投資先経営陣と同じ船に乗り込み、持続性のある企業価値向上の道のりをともに進むジャパン・アクティベーション・キャピタル(JAC)には、数々の企業変革を経験したプロフェッショナルたちが集まっている。

投資先の潜在力を開花させ日本に好循環を起動する(左から)チーフ・ヒューマン・リソース・オフィサーの西田政之氏、チーフ・サステナビリティ・オフィサーの磯貝友紀氏、チーフ・デジタル・オフィサーの三枝幸夫氏。

 JACのインベストメントチームは、CEOの大塚博行氏を中心に投資ファンドや投資銀行、証券会社、コンサルティングファームなどで変革と企業価値向上の豊富な実績を積んだ精鋭集団だ。また、オペレーティングエグゼクティブやシニアアドバイザーとして、大手事業会社や金融機関の元経営者、現役トップが名を連ねる。こうしたプロフェッショナルたちが、多様な知見と人的ネットワークを駆使して、投資先の成長実現をサポートする。

 加えて、人事・組織、サステナビリティ、DXという3つの領域のプロ中のプロが、JACに参画している。外資系人事・組織コンサルティングファームの取締役COO、ライフネット生命保険副社長、大手小売業や上場企業のCHRO(最高人事責任者)を歴任した西田政之氏。世界銀行などで途上国におけるサステナビリティビジネスの推進を経験した後、大手コンサルティングファームのパートナーとしてサステナビリティ部門をリードし、『SXの時代』『必然としてのサーキュラー・ビジネス』などの著書がある磯貝友紀氏。そして、ブリヂストンと出光興産でCDO(最高デジタル責任者)としてDXやビジネスモデル変革を推進し、2021年度には「Japan CDO of the Year」(CDO Club Japan)を受賞した三枝幸夫氏の3人である。

一人ではできない変革を
ワンチームで支える

 西田、磯貝、三枝の3氏は、投資家であると同時に経営イニシアティブ実行のパートナーとして、日本企業の復権を後押ししたいという創業者・大塚氏の志に共鳴し、JACのメンバーに加わった。

「経営の根幹は人。人が変われば組織が進化し、その変化が社会全体を動かす。JACの一員として、その変革の流れを加速させていきたい」(西田氏)

「日本企業は、過去の延長ではなく新しい未来をつくっていく必要がある。戦略、財務、人事・組織、IT・デジタルなどと一体となった〝利益につながるサステナビリティ〟の実現に尽力したい」(磯貝氏)

「デジタルスキルを持つ人材を集めるだけでは、変革は実現できない。私たちは、企業価値向上という目標にフォーカスし、大塚を中心としたワンチームで投資先のDXをサポートする」(三枝氏)

 3氏は新たなフィールドでの自身の役割と意気込みを、そのように語った。

 企業の上層部から現場レベルまで、変革の志を持つ人は増えている。それでもなお、変革の大きなうねりが起こらないさまざまな要因が企業にはある。部門ごとにサイロ化した組織、リスク回避や完成度を重視するあまりチャレンジできない文化、既存の仕組みや社内ロジックに縛られる経路依存性などだ。

 そうした過去のくびきから単独で脱するのは難しい。「私たちをうまく利用してほしい。変化を恐れず、一緒に変革の波を起こしていきましょう」。3氏はそう声を揃える。

 

 

◉聞き手|田原 寛  ◉構成・まとめ|田原 寛
◉撮影|鈴木愛子