たかが「フェンス」、されど「フェンス」。ポジティブにとらえる欧米人と、ネガティブにとらえる日本人との意識の違いは、映画の見方だけでなく、防犯意識や犯罪機会論に大きな相違をもたらす。その結果、日本の街は、「守り」の姿勢を取ることができず、無意識のうちに、犯罪に弱い場所を作り出してしまっているのである。

 子供を犯罪から守りたければ、公園のデザインを見直し、フェンスの意義を認識することが必要ではないだろうか。

※当記事は「ニューズウィーク日本語版」からの転載記事です。元記事はこちら
公園のデザインに見る日本と欧州の防犯意識の違い