
佐川急便の親会社であるSGホールディングスが、2025年3月期の業績予想で利益を下方修正した。一方で25年度~27年度の中期経営計画は、売上高1兆8300億円、営業利益1100億円、当期純利益700億円の数値目標を掲げた。栗和田榮一会長が語った方針とは?(カーゴニュース編集部)
2025~27年度は「キャッシュを生み出す期間」
SGホールディングス(本社・京都市南区、栗和田榮一会長)は3月27日、2025年度から27年度までの3カ年を期間とする中期経営計画「SGH Story 2027」を公表した。前中計で実施したC&Fロジホールディングスや台湾大手フォワーダー・モリソン社の株式取得などを踏まえ、「トータルロジスティクスの高度化とグローバル物流の基盤拡大」を基本方針に据えた。
数値目標は最終年度となる27年度に、連結売上高1兆8300億円、営業利益1100億円、当期純利益700億円、ROE(自己資本利益率)12%、ROIC(投下資本利益率)8%の達成を目指す。同日都内で開いた会見で松本秀一社長は、「この3カ年では、前中計で実施した大きな成長投資の果実をとる、キャッシュを生み出す期間と位置づけており、(M&Aなどの)大型投資は考えていない」と述べた。
新中計は、2030年度を目標とした長期ビジョンの実現に向けた第2ステージとして、前中計で実行したM&Aなど成長投資の効果を創出する期間に位置づけた。重点戦略として、(1)宅配便のサービス競争力の拡大と効率化による収益基盤の強化(2)低温物流ソリューションの拡大による国内屈指のコールドチェーン構築(3)国内ロジスティクスの付加価値向上とTMS事業領域の拡大(4)グローバル物流の顧客基盤拡大と収益性向上などを掲げた。