自分の生き方や置かれた状況に「悩む人」がいる一方で、同じ環境にいても「悩まない人」がいます。ではどうすれば、「悩みやすい不幸体質」を卒業して、「絶対に悩まない人」になれるのでしょう。
その方法を教えてくれるのが、書籍『不自由から学べること ―思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』です。12歳からの6年間を「修道院」で過ごした著者が、あらゆることが禁止された暮らしで身につけた「しんどい現実に悩まなくなる33の考え方」を紹介。悲観でも楽観でもない、現実に対するまったく新しい視点に、「現実の見方が変わり、モヤモヤがスッと晴れた」といった声が多数寄せられています。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「誰かのための仕事との向き合い方」を紹介します。

「誰かのため」ばかりの日々
あなたは最近、「自分のための時間」を過ごせているでしょうか?
きっと、そうではない人が大半だと思います。
仕事、家事、育児。
大人になれば1日の大半は「誰かのための時間」ばかりになります。
「小利口」になりすぎてはいないか
「誰かのためにやることばかりで、うんざりする」
そう感じたときは、目の前のことに「小利口(こりこう)」にならず、まずは一所懸命に取り組んでみてはいかがでしょうか。
「小利口」とは、江戸時代の武士、山本常朝の談話『葉隠』に出てくる言葉です。そこに、こんな一節があります。
「才能があっても人望がなければ、その力を発揮することは難しい。逆に知恵や才能で劣っていても、心から役に立ちたい実直さや純粋さがあれば、思いもよらない成果や幸運に恵まれることがある。何事も小利口ではうまくいかないのだ」
損得で考えないで「まずはやってみる」
便利さや効率を求めるばかりに「小利口」になってしまい、何事も損得で考えて、リスクを避けてしまうことはよくあるでしょう。
私自身、年齢を重ねるほど、無駄を嫌って地道な努力から遠ざかってしまっているような自覚があります。
絶対に自分のためにはならないと感じたことも、見方を変えてみると、かけがえのない思い出になったり、夢や目標につながったりすることがあります。
「意味がない」と思えば、やめればいいだけのこと。
まずは、素直にやってみればいいのです。
(本稿は、書籍『不自由から学べること ―思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。書籍では他にも、「幸せを感じるための考え方」を多数紹介しています。)