「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

出世する人は職場で「いらない人」を切り捨てる
あなたは同僚と比べて職場に知り合いが多い方ですか、少ない方ですか。
同じ企業に長く勤めていると、自ずと知り合いが増えていくものですが、この知り合いの数には結構差が生まれます。同僚と一緒に歩いていて、どちらが知り合いと挨拶する回数が多いかを見てみるとある程度わかるはずです。
出世する人は、とても知り合いが多いと思いがちですが、そんなことはありません。出世する人は、どちらかというと話しかけてくる人の質が高くなるように立ち回っています。今回は、そんな出世する人の思考回路について解説していきます。
しつこい人には「塩対応」をする
まず、職場の知り合いは多いというだけで良いわけではありません。
少し考えてみましょう。知り合いが多いということは人気者ということです。これは、学校においてはほとんどメリットしかないですが、仕事においてはデメリットも多いです。
それは、みんなから頼られてしまうことです。あなたが人気者だったとして、今日中に終わらせなければいけない仕事があるのに、たくさんの知り合いたちがあなたを頼ってきたり、世間話で話しかけてきます。そんな状況で、自分の仕事がうまく回ると思いますか。答えは当然ながら「No」ですよね。
このように、知り合いが多いということは、デメリットも結構大きいです。出世する人は、このデメリットについてしっかりと理解しているので闇雲に職場の人とのネットワークを広げたりはせず、なんならあまりしつこい人には塩対応をする人であえて人脈を切り捨てることも平気でやっています。
「薄情だ」と思うかもしれませんが、職場は決して優しい人ばかりでもありませんし、あなたの評価が下がって損をするのはあなた自身です。どんなに温かい職場でもこういったドライな一面があるということは、覚えておいて損はないと思います。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)