「これ誰が買うの?」→大ヒット…会議で却下された玩具が売れた理由に鳥肌
【YouTube総再生回数60億突破】知る人ぞ知る凄腕クリエイターが初めて明かす「圧倒的な企画力」のすべて。企画・マーケティング・クリエイター・営業職 必読のトップYouTube作家&マーケッター、初の著書『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)は、企画に悩む、すべての人に向けてノウハウを初公開している。クリエイティブな仕事の全体像を俯瞰しつつ「見えない条件文」「企画発想技12選」「構成は木」「データとの向き合い方」など、わかりやすく解説。とっつきやすい「お題」も出題され、実演しながら学べる構成にもなっており、学びになるコンテンツが満載だ。現在、約30チャンネルへ企画提供をしており、有名企業のコンサルティングやアドバイザーなどを行っている著者が、そのノウハウを「PDCA(計画・実行・評価・改善)式にわかりやすく解説した本書から、一部を抜粋・編集したものをお送りする。

企画段階では「ウケないかも?」と思ったものが……
実は、企画段階では「これはあんまりウケない(伸びない)かも?」と思っていたのに、実際に構成して形にしてみると、面白く仕上がって伸びるケースがある。
「∞プチプチAIR」という異色のヒット商品
YouTube以外の例を示すと、梱包用シートをつぶす感触を味わえる「∞(ムゲン)プチプチAIR」という玩具がある。
玩具メーカーのバンダイが、梱包資材メーカーの川上産業の協力を得て2007年に発売したものだが、その名の通り、荷物などを衝撃から守るためのポリエチレンの梱包用シート・通称「プチプチ」のような玩具だ。
膨らんだ部分を、ずっと(無限に)プチプチとつぶし続けることができる。
会議では一度は却下されたアイデア
販売数200万個を超える大ヒット商品となっているそうだが、企画段階ではあっさり却下されたという。
なぜなら、会議に参加していた人たちが、「実際に商品が世に出たところ」を想像できなかったからだ。
担当者だけが持っていた「想像力」
しかし、当の企画担当者だけは、「実際に商品が世に出たところ」を想像できていたのだろう。
諦めきれなかった企画担当者は、ある武器を携えて、会議でリベンジを試みたという。
実物を使った逆転プレゼン
会議の参加者全員に、実物の「プチプチ」を配ったのだ。そして、みんながプチプチとつぶし始めたところで、「プチプチがあると、人はつぶしたくなります」とプレゼンしたそうだ。
すると、その会議で販売が決まったという。
想像できれば、企画は走り出す
この話は、とても簡略化して伝えているが、「実際に商品が世に出たところ」が想像できて、それが「ウケる!」となれば、企画は実現に向かって走り出していくことがわかる。
可視化されていない要素をどう伝えるか
ここでポイントになるのは、可視化されていない要素をどこまで構成段階で想像できるかということ。
そして、企画の決定権者に、どうやって想像してもらうかだ。
ユーザーの「反応」を細かく言語化する
「目の前の欲望」にも通じるが、そのコンテンツにユーザーが接触したとき、「何が起きるのか?」「どう思うのか?」をこと細かに言語化することが、隠れたヒット企画をつぶさないコツになる。
※本稿は、『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。