「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

出世する人だけが知っている「3つの秘訣」
出世する人とそうでない人との違いについて解説します。
仕事の場において、評価されて出世する人と、そうでない人とでは、明確に分かれる傾向があります。
本日は、そうした違いがどこから生まれるのか、特に行動の違いに注目してお話しします。
結論から言えば、出世する人というのは、「目の前の上司の期待を常に超え続ける人」です。
では、具体的にどうやって上司の期待を超えるのか。
ここにポイントがあり、大きく3つの観点から説明します。
まず1つ目は、「上司の期待を自分で確認できる人」であることです。
これができない人は意外と多くいます。
上司からの指示が不明確で、自分が何をすればよいか分からないから仕方がないと感じている人が多いのです。
しかし、実際に出世している人たちは、必ず自分から上司に対して確認を取っています。
たとえば、「自分には何が求められているのか」「どこまでやれば終わりなのか」「これができたら次に何ができるのか」といったことを、積極的に質問しています。
出世する人は、まず「最低限やらなければならないライン(マストライン)」がどこかを明確に把握します。
そのうえで、「ここまでできたら素晴らしい」と言われる水準や、「これを下回ったら評価が下がる」基準を自分から把握しにいくのです。
たとえば、「今週やるべきことはこれで大丈夫ですか?」と週単位で上司と確認するなど、自らコミュニケーションを取る姿勢が重要です。
2点目は、「上司の期待を自分でコントロールする」ことです。
これは非常に重要なポイントです。
たとえば、上司から「来週の金曜日までに資料を仕上げてほしい」と言われたとします。
しかし、その期限では間に合わないと判断した場合、出世する人は「来週の水曜日までであれば対応可能です」と、最初に期限の調整を行います。
一方、出世できない人は「分かりました、なんとかやってみます」と返答し、結果的に間に合わず、「全然ダメじゃないか」と言われてしまいます。
逆に、出世する人は、あらかじめ「再来週の水曜日までに提出します」と伝えておきながら、実際には「来週の金曜日」に提出します。
そうすると、「え、再来週って言ってたのに早いじゃん」と評価されるのです。
こうした“期待を上回る”技術を、彼らは頻繁に使っています。
3つ目のポイントは、「進捗を細かく報告する」ことです。これは実際にできている人が少ないのが現実です。
たとえば、「来週の金曜日までに資料を作成して」と指示された場合、出世する人は最初の2~3日でまだ粗い状態の資料でも一度共有し、
「こういう方向性で進めていますが、これで問題ありませんか?」と確認を取ります。
こうすることで、上司との認識のズレがないことを確認できます。
また、その後も「今ここまで進んでいます」といった報告を逐一行うことで、上司は安心します。
「この人に任せた仕事は、進捗が常に見えるから安心できる」と、自然と信頼感が生まれるのです。
まとめると、出世する人には以下の3つの共通点があります。
上司の期待を自ら確認する。
その期待を自らコントロールし、あえて早めに成果を出す。
進捗状況をこまめに報告し、上司に安心感を与える。
この3つの行動を実践している人が、ほとんどの場合で評価され、昇進を果たしています。
皆さんも、昇進や高評価を目指すのであれば、ぜひこれらを意識して実践してみてください。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)