ここでは、「若手層(25~30歳)」および「中堅層(31~49歳)」それぞれの男女別における待遇面の満足度スコア差を算出し、その差を比較した。
その結果、1位には求人検索エンジンを展開するIndeed Japanがランクインした。2位にはメルカリが入り、IT・インターネット業界が上位2社を占める結果となった。
なお、IT・インターネット業界は若手層のランキングでは4社にとどまっていたが、このランキングでは倍増の8社がランクインし、最も多い業界となっている。
3位にはアビームコンサルティングが入った。また、若手層ランキングで3位だったアクセンチュアをはじめ、コンサルティング業界からは計3社がランクインした。加えて、総合商社も4社が名を連ねており、依然として存在感を示している。メーカー企業も引き続き健闘しており、このランキングにおいても7社がランクインする結果となった。
実際に投稿されたクチコミを見てみよう(原文ママ)。
「全て定量評価。数字の達成により給与が変わるためそれを良しとする人にはとても明瞭な評価体制かと思います。外資らしい給与制度です」(営業、女性、Indeed Japan)
「インクルーシブな会社なので、男女の間での不当な報酬格差がない様に調査が行われている。前職の給与を元に入社事の給与を決めていた事により、女性の給料が低い事がわかり、是正が行われた」(エンジニア、男性、メルカリ)
「女性にとって働きやすい制度が充実していると思う。男女比では男性の方が多いが、実力主義なのでバリバリ活躍されている方も、どちらかというと子育て優先で働かれている方もいて、ロールモデルも見つけやすい」(シニアコンサルタント、女性、アビー ムコンサルティング)
「宗教・性別・国籍・学歴の差別はない。フラットな関係。年功序列では無いので、昨日まで部下だった人や同僚が、上司になったりすることは普通にある」(営業、女性、IBM)
「組織によって違いはあるだろうが、総じて女性が働きやすい会社と思う。部長職以上はまだかなり少ないが、女性管理職も徐々に増えてきた。ただし、総合職だと全国転勤対象になるので(海外はないと思うが)その点は覚悟が必要」(開発、男性、明治)
「育休明けは昇格ナシ」…
今も残る“働きづらさ”の正体
最後に、若手層と中堅層における男女間の待遇満足度スコアの差を比較し、ギャップの大きかった企業30社の傾向を分析した。なお、若手層・中堅層のいずれにおいてもスコア差が±0.3以内であった企業は除外している。