もしかすると、その人は、すべての窓ガラスの全体にフィルムを貼らなければならないと考えているのではないでしょうか。
簡単に割れないようにしておきたいのは、窓ガラスのカギの周囲だけなのです。ただし、ガラスを割ってもカギに手が届かないようにしたいので、大きさはA3サイズ以上を購入するようにしてください。
窓の防犯フィルムは
350ミクロンの厚さがおすすめ
また、フィルムの厚さが200ミクロン程度ではすぐに破られてしまうので、350ミクロンを選ぶといいでしょう。数千円から購入できます。
フィルムを貼るときに注意するのは、ガラスの汚れです。
ほこりやゴミが付いたまま貼ると、ガラスに密着せずにすぐに剥がれる可能性があります。ガラス拭き用のウェットシートなどを使って、しっかり磨き上げてから貼るようにしましょう。
それから、フィルムを貼った後には、窓ガラスの掃除用に使うスクイジーなどを使ってフィルムの外に空気を押し出し、しっかり圧着させてください。圧着が不十分だと、防犯性能を十分に発揮できない可能性があります。
もちろん、窓ガラスに保護フィルムを貼れば万全というわけではありません。あくまでも目的は、警察が到着するまでの時間稼ぎです。侵入の常習者は7分以上手間取ると、7割は侵入をあきらめると言われています。
もっとも、闇バイト強盗はそれでもあきらめないケースもありますが、なかなか割れない窓を何度も強く叩く音が気になり始め、侵入をあきらめることは十分にあり得ます。
ちなみに、高価格になりますが、カギと同じCP部品の防犯ガラスなら、フィルムを貼らなくても簡単に割れることはありません。

補助錠をつけるだけで
窓の防犯性能が格段にアップ
窓における時間稼ぎの仕掛けのもうひとつは、補助錠を付けることです。
家の窓のカギで一般的に使われているクレセント錠は、手が届きさえすれば簡単に開けられます。しかし、補助錠を付けていれば、たとえカギ部分の窓ガラスが割られても、実行犯はすぐには侵入できません。