「大学受験」は10代における最大のイベントです。残念な側面でもありますが、いい大学にいけば、なりたい職業になれる確率は上がり、将来の選択肢は増えるのが現在の日本です。それほどまでに大学受験の持つインパクトは大きくなっています。そんな難しい時代でも「自分らしい大学進学」をするために書籍:『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』が発売されました。本書は、きれいごとを抜きにして、「大学受験とはどういうものなのか」「人生とはどういうものなのか」を考えることができる受験の決定版です。本記事では発刊を記念して著者である、びーやま氏への特別インタビューをお届けします。

学歴が通用するのはどこまで?
――日本は学歴社会ですが、定年まで学歴だけでどうにかなるかといったらそんなこともないように思います。学歴が効力を発揮するのはどのくらいまでなのでしょうか。
びーやま氏(以下:びーやま):最大限効力を発揮するのは20代までだと思います。それは20代のうちはそれ以外の実績があまり多くないからです。
仕事での実績をつくるのが20代かと思いますが、その実績がある程度出来上がるまでは、その人が優秀かどうかというのを判断するわかりやすい指標がないので、学歴がその役割を果たすのではないかと僕は思います。
――ということは30代以降は学歴は関係ないということでしょうか。
びーやま:まったく関係ないということはありませんが、確実に職歴のほうが重視されるとは思います。特に、これだけの転職時代になると、「今いる会社でどんな成果をあげたか」というのでその人の能力は判断できますからね。
ただ、じゃあ学歴が無意味なものになるかと言われたらそんなこともないというのが僕の意見です。
大企業などになれば、ある程度学閥は存在しますし、OB・OG団体での交流で多くの情報に触れられるわけですから、学歴のメリットはあると思います。
その意味では、学歴の持つ意味が年齢とともに変わっていくというイメージがいいのかもしれません。「20代までは、ある程度優秀さを担保するもの」、「30代以降はツールとして使うもの」なのかなと。もちろん、「学歴があるだけ」という人もなかにはいるかと思いますので、そういった人を除いての話になりますが。