高学歴だからこそ、アクセルを踏む

――意味合いが変わっていくというのはなんだかわかる気がします。でもそのことに気がついていない人もなかにはいるのかなとも思うのですが、その点はいかがでしょうか。

びーやま:いると思います。

 30代以降になっても大学名に固執している人は「学歴ゾンビ」と僕は定義しています。もう学歴でしか自分を保てなくなってしまっているんです。

 そういった人は、「仕事ができない自分」や「失敗してしまう可能性」を受け入れることができず、結局過去ばかり見てしまうんです。

 せっかく優秀な大学を卒業しているのにもったいないなと思います。宝の持ち腐れですよね。

――そうならないためにはどうしたらいいのでしょうか。

びーやま:単純ですが、「自分はエリートではない」と自覚して、努力するしかないと思います。

 やっぱりなにかを手に入れた人のほうが挑戦するのはむずかしいと思うんです。失敗が怖くなるというか、一度のミスでこれまでの栄光が崩れるような気がするというか。たとえば、「東大なのにこんなのもできないの?」みたいな雰囲気を出されたら誰だって尻込むじゃないですか。少なくとも僕は緊張してしまいます。

 でも、そこで「自分はまだなにも成し遂げていない。エリートではないんだ」と割り切れる人は本当に強いと思います。しかも、数回のミスでそれまでの成功が否定されるわけじゃないですからね。

――なるほど。たしかに謙虚に努力する高学歴はめちゃくちゃ強い印象あります。

びーやま:ですよね。本当に無敵だと思います。

 その意味だと少し脱線しますが、浪人生はそういった意味で強いと思うんです。どんなに高学歴でも明確に「負けた経験」を持っていますから、最初からガムシャラになりやすいというか、どこか反骨心みたいなものがあるんですよね。しかも、痛みを知っているから人にも優しくできるという。

 まぁ僕が浪人経験があるんで、浪人をなんとか肯定したいだけなところもあるのですが。笑

 でも、10代のうちに大きな失敗を経験しているのはいいことだなとは本気で思っています。

――いずれにしても学歴にあぐらをかかないということですね。

びーやま:それは間違いありません。

 学歴は大事なものですが、万能ではありません。時間の経過とともにほかの実績に代わられるものなので、学歴が効くうちに次の実績をつくってほしいなと思います。

 実際、高学歴であればあるほど、若いうちのチャンスは多いわけですからその機会を逃さないでほしいと思います。

――ありがとうございます。大変勉強になりました。

びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。