給与が上がった人は
「勝ち組業界」に転職している!
現在、早期退職制度を掲げている企業や業界で働いている人は、「もしかしたら、今は負け組業界にいるのかもしれない」と考えてみるといいでしょう。
日本人は転職先を考える際に、「同じ業界でしか働けない」と考える人が多いのですが、そうなると現在負け組業界にいる場合は、会社が変わっても待遇が大して変わらないかもしれません。今までと同じように、ギスギスした雰囲気の中で、足の引っ張り合いが起こり、また肩たたきに遭うかもしれません。
一方、同じ能力だったとしても、勢いのある業界で働いている人は、簡単に出世したりボーナスも増えたりするというメリットがあります。
メリットを享受するためには、まず第一に、「勝ち組業界・企業」に入ることです。成長企業であれば、安定性も高く、足の引っ張り合いも少ないかもしれません。
では、どんな業界に勢いがあるのでしょうか。
金利の上昇に伴い利益率が上がる金融業、長期的に成長するIT業界、高齢者向けの商品開発や販売などの業界が挙げられます。
自分が高齢者に近いという
利点を生かす
FPとしても、今後、需要のある資格は何か?どんな業界がいいのか?と聞かれる機会は多いです。
答えは、シンプルで、「需要の多い業界」を探すことです。例えば、これから高齢者が増加していくので、食品業界であれば高齢者用の介護食を販売するようになっている動向を押さえておきます。
また、食品だけでなく、骨盤底筋サポート下着など高齢者向けの必需品などを販売している通販ショップの電話オペレーターや、顧客のクレームや愚痴を聞くカスタマーサービスなどの職種は、今後も重宝されるでしょう。しかも、こうした仕事において、経験豊富な高齢者は重宝がられます。
商品企画の仕事でも、自分が高齢者に近い年齢であることは利点になります。消費者目線で有効な企画、アイデアを出せるでしょう。
高齢者関係の資格は、福祉用具専門相談員やシニアフードアドバイザー、介護福祉士、ソーシャルワーカーなどがあります。これらの仕事は資格がなくても採用されるかもしれませんが、「資格取得中」などと履歴書に書けると採用率が上がり、また給与なども優遇されることがあります。
高齢者への対応は、若者よりも気持ちの分かる中高年のほうがありがたがられるでしょう。