マイナーチェンジのはずなのに、新たにヤマハのサウンドシステムを採用

 2021年にデビューした3代目アウトランダーのサウンドシステムはBOSE製のものが採用されていました(標準仕様で6スピーカー/上級グレードで9スピーカー)。このシステムも十分に良い音を奏でていましたが(少なくとも私が試乗した時、オーディオに違和感を覚えませんでした)、2024年のマイナーチェンジでヤマハのサウンドシステムを新規に採用。実はこれ、ものすごいことなんです。

 というのもヤマハのサウンドシステムを採用するにあたり、単にシステムを交換するだけでなく、ドアのアウターパネルやインナーパネルにも音質を高めるための手が加えられているのです。一般的にマイナーチェンジは販売のテコ入れのために行われるので、ここまでの改良が加えられるのは極めて珍しいことです。

 上級グレードであるPエグゼクティブパッケージには、12スピーカー+デュアルアンプを搭載するDynamic Sound Yamaha Ultimate(GとPはメーカーオプション)、そしてM、G、Pには8スピーカーのDynamic Sound Yamaha Premiumが標準装備されます。私はDynamic Sound Yamaha Premiumのサウンドを体験していないので評価ができませんが、Dynamic Sound Yamaha Ultimateは震えるほどのサウンド体験ができると太鼓判を押します。

三菱自動車「アウトランダー」(3代目、広報写真)三菱自動車「アウトランダー」(3代目、広報写真)

 Dynamic Sound Yamaha PremiumからDynamic Sound Yamaha Ultimateにアップグレードするための費用は19万8000円。カーオーディオにこの金額を出すかどうかは価値観が分かれるところ。でも私ならアップグレードすると思います。

……というか、アウトランダーの車両価格を見ると、

・Pエグゼクティブパッケージ:659万4500円
・P:631万4000円
・G:587万9500円

 GとPエグゼクティブパッケージには53万円近い価格差がありますが、PとPエグゼクティブパッケージの価格差は約28万円。これなら、無理をしてでもPエグゼクティブパッケージを選ぶと思います。

 Pエグゼクティブパッケージなら、シートがセミアニリンレザーになり、運転席と助手席にはリフレッシュ機能が備わります。マイチェン後のアウトランダーが目指すプレミアムな世界観を存分に味わえるはずです。

(AD高橋)