F:ワッテージはどれくらいですか?
秋:トータル200ワットくらいかな。
F:アルティメットの4分の1以下ですか。かなり違いますね。
秋:数字上はかなり違いますが、先ほど言ったように、この数字はあまり意識していません。この数字は言ってみれば「電流をどれだけ流せるか」という数字で、別に音が良いとか悪いとかには直接結びついていませんので。
F:ワット数が大きいと、より大きな音が出せるということですか?
秋:理屈としては、ワット数が大きいと電流がたくさん流せるので確かに大きい音が出ます。最大の音量で比較すると、確かに大きな音が出る。それは事実です。
ただ一般の方が聴く分には200ワットで十分足りるということです。フェルさんが買われた真空管アンプなんか、ものの数ワットですよ。それでも十分に足りるんです。部屋の床や壁が振動するくらいに鳴らてしまう世界なので。
F:えぇっ!真空管は大パワーの代名詞なのかと思っていました……。
秋:いろいろな真空管がありますが、数字でいうと、半導体のアンプよりもはるかに出力は低いです。
……いやぁ、音響の世界は深いです。このお話は次号に続きます。
(フェルディナント・ヤマグチ)
三菱アウトランダーは、開発責任者からしてカーオーディオのプロ
こんにちは、AD高橋です。
本連載で、三菱アウトランダーの試乗レポートと開発者インタビューをお届けしたのは今年3月のことでした。
・試乗レポート
・開発者インタビュー(前編)
・開発者インタビュー(後編)
この時の試乗で、フェルさんと私はアウトランダーが搭載するサウンドシステムの音の良さに驚愕。三菱自動車とヤマハのエンジニアに話を伺おうということになり、実現したのが今回の記事です。
開発者インタビューでお話を伺ったのは、アウトランダーの開発責任者である五味さん。五味さんは入社後にオーディオの設計をする部署におり、2代目アウトランダーやデリカD:5などに搭載されたロックフォードのサウンドシステムを担当していたそうです。
