英語資格の加点方式も

 次いで「加点方式」である。国府台女子学院は12月1日[推薦] (154人・2.1倍)で英検3級以上の取得者は4科の合計点に20点を加点することとした。12月1日の昭和学院[第一志望2科](119人・1.2倍)は、国算英から2科を選択するが、英語は英語資格のみなし得点が適用できる。他の入試回では英語資格による加点を行う。1月入試の千葉日本大学第一は、3つの入試回で英検の級に応じた加点(4級3点、3級以上5点)を行っている。

 2月入試は、女子校から見ていこう。大妻多摩は26年から英検加点制度(4級3点、3級5点、準2級10点、2級以上15点)を導入する。以前は11月にも実施していた[国際進学]は2月のみで、国算2科に加え、1日[1回](5人・1.3倍)は英語リスニングを行い、1日午後[2回](8人・1.6倍)と2日午後[3回](3人・1倍)は英検3級以上の取得が要件となる。

 白梅学園清修では英検4級(3級以上)で4科10点(15点)、2科と2科選択と適性検査型で5点(10点)、その他の入試区分では5点(5点)を加点している。他に1日[1回午前英語](3人・1倍)では英検3・4級レベルの英語筆記と日本語および英語の面接を行うが、こちらにも4級以上取得者には5点の加点がある。 

 26年より一般学級の定員を140人から100人に減らして国際学級の定員を20人から3倍増の60人(2クラス)に大きく増やす東京女学館帰国生[1回]は12月1日から11月30日に少し早める一方で、帰国生[2回]を12月9日に新設する。英算の2科は英語の筆記試験に代えて英語資格による点数換算のみとする。面接はない。また、国際学級の一般生入試は、2月1日[1回]を新設、2日午後は[2回]となる。国算2科200点満点に英語資格による加点(準2級5点、2級10点、準1級以上15点)してから合否を判定することになる。

 入学後に英語特別コースに所属する富士見丘[英語資格]は、[一般]と同じ日程で5つの入試回が設けられている。1日午後[1回](24人・1.1倍)、2日[2回](12人・1.1倍)、2日午後[3回](8人・1.3倍)、3日午後[4回](4人・1.3倍)、4日[5回](3人・1倍)となっている。英検4級以上の取得が出願条件で、国・算いずれか1科と英語資格の換算点(4級70点、3級80点、準2級90点、2級以上100点)の合計点で合否判定される。1日の[WILL][グローバル・アスリート]でも英語特別コースの入試区分が設定されている。

 東京家政学院は、6日午後以外の入試回に[英語資格]の入試区分を設けている。2つのタイプがあり、1日と1日午後と2日のAは英語の換算点(5級70点、4級80点、3級90点、準2級以上100点)と国語の200点満点で、3日午後と5日と7日のBは5分間の英語面接(25点)と英語換算点の100点満点でそれぞれ合否を判定する。

 元女子校の八雲学園は、25年から1日[1回](45人・1.4倍)と1日午後[2回](121人・1.1倍)で英検による加点を行った。具体的には、2科・4科でそれぞれ3級10点・15点、準2級20点・35点、準2級プラス25点・40点、2級以上30点・45点とするものだ。