ファンタジーランドの「トルバドールタバン」裏のバックステージにもブレイクエリアがある。ブレイクエリアは建物の3階にあり、その1階下にはゲストコントロールキャスト(通称ゲスコン)のオフィスがあったため、ここはゲスコンたちのたまり場になっていた。

ゲスコンのおもな役割はショーやパレードでの案内・誘導である。独断と偏見であるが、ゲスコンの人は日々多様なゲストに揉まれ、仕事上お願いごとをすることも多いせいか、精神的にタフ、悪くいうとがさつなタイプが多いような気がする。真っ黒に日焼けした人、タバコを吸う女性も多い。元気が良く、案内・誘導で鍛えられているだけあって声が大きいのでブレイクエリア全体に響きわたる。
「今日いたでしょ、パレードコースに陣取っている派手なオバサン。『このラインまでお下がりください』って言ったら、『おねえちゃん、ちょっとくらいええやないの。堅いこと言わんとき』だって。だから関西人って嫌!」
「私もベビーカーを少しだけ移動していただけませんかってお願いしたら、『あなたがやってよ』だって。召使いじゃねえっていうの」
ゲストとじかに接することの多いゲスコンたちの会話では、ゲストの悪口が飛び交う。
それに引き換え、わがカストーディアルキャストはといえば、おとなしくて目立たない人が多い。ブレイクエリアでも大声で騒いだりせず、みんな行儀がいい。そういう意味では、私は元来の性格からもカストーディアルキャスト向きだったのかもしれない。
従業員食堂
東京ディズニーランドには3カ所あり、私は仕事場に近い2カ所をおもに利用していた。メニューはAランチ290円、B・Cランチが420円で日替わりだった。また、麺類(うどん・そば・パスタ)やカレーライス、サラダ、おにぎり、パンなども取り揃えてあり、どれも味はまずまず。
東京ディズニーランドには3カ所あり、私は仕事場に近い2カ所をおもに利用していた。メニューはAランチ290円、B・Cランチが420円で日替わりだった。また、麺類(うどん・そば・パスタ)やカレーライス、サラダ、おにぎり、パンなども取り揃えてあり、どれも味はまずまず。
女性も何人かいる
私が入社したとき、カヌー探検キャストのほとんどは男性だった。体力勝負のキャストなので当然だろう。ところが、その後、徐々に女性が増えてきた。彼女たちはみな男性に遜色なく仕事をしている。こんなところにもしっかりと頼もしい女性たちが進出しているのだ。
私が入社したとき、カヌー探検キャストのほとんどは男性だった。体力勝負のキャストなので当然だろう。ところが、その後、徐々に女性が増えてきた。彼女たちはみな男性に遜色なく仕事をしている。こんなところにもしっかりと頼もしい女性たちが進出しているのだ。