激変!3大士業の仕事&稼ぎ方 弁護士 会計士 税理士#12Photo by Yoshihisa Wada

税理士の間では、ChatGPTなどのAIツールは、正確性を要する税務には怖くて使えないという不安が根強く残る。しかし、ソフトウエア会社の豆蔵のグループ会社、ROBONが生成AIを活用して開発した「税務相談ロボット」は、そんな不安を払拭するかもしれない。『激変!3大士業の仕事&稼ぎ方』(全12回)の最終回では、開発を主導し、公認会計士・税理士でもある豆蔵K2TOPホールディングスの荻原紀男社長に解説してもらった。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)

税理士の業務を劇的効率化
「税務相談ロボット」の衝撃

 この1年、生成AIを活用したサービスが数多く登場したが、法務や税務の実務で使えるものは数えるほどだった。

 だが2024年1月に提供を開始してすぐ、税理士業界で話題になっている最新デジタルツールがある。ソフトウエア開発会社、豆蔵K2TOPホールディングス(HD)傘下のROBONが開発した、「税務相談ロボット」だ。

 税理士が実務で使うことを想定して、生成AIを使って開発された。チャット画面で質問すると、出典の明示と共に回答する(左画像)。月額1万円で50回まで質問が可能だ。

 開発を主導したのは、会計士であり、自身で税理士法人も経営する豆蔵K2TOPHDの荻原紀男社長。次ページでは、荻原社長に税務相談ロボット開発の背景を解説してもらった。