人類の歴史を振り返ると、「これまで被害者だった人たちが政治・社会情勢変わって今度は加害者側になる」ということが何度も繰り返されている。

 今の日本社会を包む憎悪の強さを見ていると、そんな「被害者と加害者の交代劇」が起きそうな予感がする。日本にいる外国人を厳しく規制して、高齢者の医療や年金を減らす。そして、子どもや子育て世代は「これまで偉そうにしやがって」とどんどん肩身が狭くなる。

「独身税の炎上」という現象は、働いても報われない、結婚や子どもをつくるなんて考えられないという「経済的弱者」の復讐が始まった狼煙なのかもしれない。

(ノンフィクションライター 窪田順生)

「子ども家庭庁は解体だ」“独身税”が大炎上…奪われ続ける「未婚・子なし」の人が救われる“たった1つ”の方法