AIの回答
これは有名な「青い目の論理パズル(Blue Eyes Puzzle)」のバリエーションで、「共通知識」と「推論の階層」が鍵となる論理的思考問題です。
■問題題の前提整理
・島には100匹の青い目のドラゴンがいる。
・ドラゴン同士はお互いの目の色が見えるが、自分自身の目の色は分からない。
・会話は禁止されており、鏡もないため、直接自分の目の色を知る手段はない。
・ただしドラゴンたちは完全に論理的に思考し、毎朝全員が顔を合わせる。
・あなたが島を去る際に、「少なくとも1匹、青い目のドラゴンがいる」と告げた。
・ルール:「自分の目が青だと確信したドラゴンは、その日の夜に島を出る。」
■論理的な推論の流れ
この問題の核心は、「共通知識になること」です。
・もし青い目が1匹だったら?
そのドラゴンは他に青い目のドラゴンがいないことを観察し、「青い目が少なくとも1匹いる」と言われたことで、それは自分に違いない!と即座に確信。
→ 翌朝、島を出る。
・青い目が2匹いたら?
各ドラゴンは1匹の青い目を観察している。
自分が青かどうかはわからない。
しかし、「もし自分が青くないなら、あの1匹は自分が青だと考えて1日で島を出るはずだ」と思う。
→ それが起きなければ「自分も青だ」と2日目に確信し、2匹とも2日目の夜に島を出る。
・一般化すると?
・青い目がn匹いる場合、彼らはn日間観察を続ける。
・各ドラゴンは「もし自分が青でなければ、他の(n-1)匹は(n-1)日目に出るはずだ」と思う。
・しかし誰も出なければ、「自分も青なのだ」と気づく。
→ n日目の夜に、100匹すべてが一斉に島を出る。
■結論
100日目の夜、100匹すべての青い目のドラゴンが一斉に島を出る。
■論点の補足
なぜ「少なくとも1匹青い目がいる」という一言が意味を持つのか?
この情報は、実はドラゴン全員が個別にはすでに知っていた。
しかし、それが全員に共通して知られていること、さらに「他の全員も知っている」ことが明示されることで、「共通知識」が成立する。
この「共通知識」がないと、推論が止まってしまいます。
■まとめ
青い目の数 島を出る日(夜)
1匹 1日目
2匹 2日目
3匹 3日目
… …
100匹 100日目
これは非常に美しく、深い論理問題です。
AIが瞬時に出した答えは「100日目の夜、100匹すべての青い目のドラゴンが一斉に島を出る」でした。
この回答……正解です。
正直、驚きました。
この問題は、論理的思考問題のなかでもかなり難易度の高い問題です。有名な問題であるとはいえ、一瞬で正解できるとは……。AIの進化に脱帽しました。
※本記事で扱った問題は書籍『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』から抜粋しています。
※AIの回答ではわかりにくかったという人は、詳しい解説を載せている下記の記事もご参考ください。
>>>「こんなに難しい問題を、本当に子供たちが解いているの!?」 子供たちがどハマりしている論理的思考問題のひとつ『ドラゴンの島』とは?