青山学院大学の就活事情

 就職活動のやり方ひとつで明暗が分かれやすいポジションだけに、みんなわりと熱心。「有名企業も狙えるが、プラスαが必要」(経営学部生)ということもわかっているので、就職で有利になりそうな資格取得をめざす人も、年々増えている。

「立地は申し分なく、就職活動に有利」なのは確か。他のミッション系大学と同様、全体的に男子よりも女子のほうが就活状況は良い傾向がある。業界別では「青学生はおしゃれ」と思われているせいか、アパレル業界に強いとも言われている。

「欧米志向が強い」「英語が得意」というイメージもあるので、外資系の会社や海外勤務採用の就職には、それなりに強い。客室乗務員になる人も伝統的に多い。

 人事担当者から「育ちがよさそうな反面、ストレス耐性がなさそう」という目で見られることも多いので、そのような現実と戦う必要もある。法、経済、経営の学部には、公務員志望の学生が多い。さめた目で「己の限界」を知っている学生が多く、根は堅実だったりするので、何とか収まるところに収まっていく。

立教大学の就活事情

 就職パワーは、MARCHの平均と言える。特に有利でも不利でもなく、門前払いはされないので、大手企業の内定を勝ち取る人もそこそこいる。首都圏出身者が多数を占め、就職後も親元で暮らしたいという安定志向から、転勤のない職種を希望する傾向があるとか。

 キャリアセンターはかなり熱心。個人相談は、予約制のWEB相談(30~40分)、当日相談(15分以内)、電話相談(10月~3月のみ)で対応。採用が内定した4年生が、ボランティアとして自主的に後輩を支援する「学生サポーター」という仕組みもある。

 独自の求人照会システム『立教就活Navi』には就職サイトとは違い、立教大学だけに絞って来る求人も多いというから利用価値はありそうだ。

 業界別に、有利不利は特にない。「女子の場合、銀行や損害保険など手堅いところの一般職が多い」(社会学部生)、「多いのは銀行、証券系。社会学部がマスコミに、観光学部が旅行業界に強いのは当然でないと困る」(法学部生)というように、性別や学部ごとの傾向はある。