休みを取るほど評価が上がる?
ホワイト化が進む不動産・人材業界
本ランキングでは、不動産仲介を手掛ける三井不動産リアルティ、人材サービスのディップ、大手SIerのオービックが上位に入った。
ランクイン企業へのクチコミからは、近年、休暇を取得しやすい環境整備が進んでいることが確認できる。有休消化の目標を設定したり、連続休暇を取得した社員に奨励金を支給したりするなど、多様な働き方を支援する制度を設ける企業も見られる。
「休みは格段に取りやすくなっている。会社としても積極的に有給を推奨しており、不動産業界の中ではかなりホワイト企業といえる。営業会社のため、休日にお客さんからの電話もあるが、対応そのものは営業単位で違いがあり、配属先にもよるが、基本的には休日の仕事は控えていることが多いと思う」(総合職、三井不動産リアルティ)
「有給消化も自由にできる。基本的には個人で顧客を管理する為、自分のスケジュール管理さえできていれば、休みも取ることができる」(営業、ディップ)
「昔に比べてワーク・ライフ・バランスが充実していると感じる。最近は有給取得率100%を掲げ、有給を取りやすくなった」(SE、オービック)
「夏休み5日間、毎月1日の有給を目標としており、自身が所属する部署では自分のスタイルに合わせて休暇が取得できる」(営業、双日)
「公休が月に10日あり、プラスで有休も取得しやすい。子育てしながらでも働きやすい職場ではあると思う。しっかりとマネジメント能力を身につけて職位を上げていると休みなども管理しやすいのは確か。子の急な体調不良での欠勤なども、シフトの調整次第対応は可能」(店長、スターバックス コーヒー ジャパン)
「ワーク・ライフ・バランスについて意識した取り組みも行われており、連続有給休暇取得者には奨励金を出す制度もある」(総合職、オリックス)
「抱える案件や数によっては朝晩問わず稼働することにはなるが、良くも悪くもスケジュール管理は全て個人に委ねられている為、有給や長期休暇も自由に取得しやすい環境ではある」(プロデューサー、博報堂プロダクツ)
業界は異なるものの、三井不動産リアルティやディップといった営業会社、クライアントワークが中心の博報堂プロダクツでは、「休暇中も顧客対応が必要になる場合がある」といった声が寄せられている。
しかし、近年は休暇中の対応を是正する動きが見られ、また、個人のスケジュール管理次第では休暇を取得しにくい状況ではないこともうかがえる。