
爆速成長を続けるベイカレントは給与も爆増を続けている。2024年度の平均年間給与は1350万円に達し、コンサルビッグ4などと遜色のない水準に達している。ではベイカレントの待遇の詳細とは。長期連載『コンサル大解剖』内の特集『ベイカレント 爆速成長の罠』の本稿では、ダイヤモンド編集部の取材で明らかになった、職位別の具体的な年収水準を明らかにしていく。「昇格なしでも昇給」という“うなぎ上り”の給与体系の中身についても浮き彫りにしていく。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)
ベイカレントの平均年収は1350万円
上場からわずか8年で1.5倍に急増
ベイカレントの年収が”うなぎ上り”だ。
有価証券報告書によると、ベイカレントの2024年度の平均年間給与は、前年度比25.6%増加の1350万円(従業員の平均年齢は31.2歳)だった。この数字は、主な上場コンサルティング会社の中でトップだ(『コンサル会社の「年収」ランキング【上場16社】新卒で600万円前後の好待遇業界、野村総研が年収2位を堅持もトップ5で“序列”が変動!』参照)。
ベイカレントが旧東証マザーズに上場した16年度の平均年収は875万円で、わずか8年間で平均年収は1.5倍に増加した。
ただし、こうした数字はあくまでも「平均年収」。職位ごとに年収は大きく異なる。ベイカレント関係者へのダイヤモンド編集部の取材で、職位別の年収水準が明らかになった。
次ページでは、ベイカレントの職位別の年収水準を明らかにする。大台の1000万円に到達するのは、果たして何年目で可能なのか。「昇格なしでも昇給」という“うなぎ上り”給与体系を徹底解説する。
また、ベイカレントのコンサルタントの1人当たり月単価はコンサルビッグ4とも遜色ない水準とされる(『【独自】ベイカレントが新導入「コンサルタントの役職別単価」を全公開!売上高増へ人月単価を顧客一律へ』参照)。では、給与水準はビッグ4と比べ、どのぐらい上がったのか。ビッグ4の職位別の給与レンジも示しながら比較する。
さらに、ベイカレントはボーナスに関しても26年度から新たな仕組みを取り入れるもようだ。数百万円もの年収増が期待できるその仕組みについても明らかにする。
