
企業の就職者数は、業界や企業の人気や勢いなどを表すバロメーターといえる。では、コンサルティング業界や各社の動向とは。長期連載『コンサル大解剖』の本稿では、2025年春に卒業した有力大学の学生の就職実績を基に、主要コンサルファームの大学別就職者数の一覧を公開する。東大や早慶、MARCHといったトップ大学から多く学生を獲得したのはどのファームだったのか。一方、一部の大手ファームではここ数年の採用傾向とは異なる動きも出ている。最新の実態を明らかにしていく。(ダイヤモンド編集部 名古屋和希、山本 輝)
ベイカレントの新卒は500人規模に
12大学30ファームの就職者数一覧
2025年の新卒入社は466人――。コンサルティング業界で、ビッグ4を上回る規模の採用拡大を続けてきたベイカレントの新卒採用者数は足元で500人規模に膨らんでいる。
しかも、業容拡大やコンサル人気による追い風で、ベイカレントはトップ大学からの採用を急速に増やしている(『【独自】ベイカレントの25年新卒入社466人、早慶上理など“大学群”別の人数が判明!勢力を増す群と「最大派閥」の大学はどこか』参照)。
近年、コンサル業界への学生の関心が高まり、各ファームも中途採用だけでなく新卒採用も競うように拡大を続けてきた。注目すべき点が、各ファームの大学別の就職者数だ。大学別の就職者数は、企業の人気や勢い、ブランド力といった“実力”を分かりやすく示すバロメーターといえるからだ。
ダイヤモンド編集部は昨年に続き、24年度(25年3月まで)に卒業した有力大学の就職者の実績を基に、主要コンサルファームの大学別の就職者数を集計した。集計の結果浮かび上がってきたのが、一部の大手ファームでの異変だ。次ページで、各ファームの就職者数を明らかにする。
対象企業:アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、デロイト トーマツファイナンシャルアドバイザリー、PwCコンサルティング、PwCアドバイザリー、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティング、KPMG FAS、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティング グループ、ベイン・アンド・カンパニー、A.T. カーニー、アーサー・ディ・リトル、ローランド・ベルガー、ベイカレント、アビームコンサルティング、シグマクシス、レイヤーズ・コンサルティング、船井総合研究所、クニエ、ドリームインキュベータ、ライズコンサルティング・グループ、ビジョン・コンサルティング、ノースサンド、Dirbato、Ridgelinez、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、Re-grit Partners、リヴァンプ、山田コンサルティンググループ
対象大学:東京大学、京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、関西学院大学、同志社大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学
対象大学:東京大学、京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、関西学院大学、同志社大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学