「相手が話したいこと」を引き出すための
コミュニケーションが大切
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ポイント4【相手のプライベートに、むやみに踏み込まない】
CA十数人が、ある大学教授を囲んで「食事会」を開いたことがあります。食事中、教授は、集まったCAたちに、次々と質問をしていきました。
「結婚しているの?」「お子さんは?」
「年収は?」「歳はいくつ?」
彼の質問は、CAの「プライベートの話」に終始していました。そして、CAの答えを聞いては、茶々を入れます。
「早く結婚したほうがいいよ」「早く子どもをつくったほうがいいよ」
「目尻にシワがあるから、もっと歳が上かと思った」
その会に参加したCAのなかには、流産をした先輩がいました。結婚よりも、いまは仕事が優先だと思っている人もいます。私は、教授が続ける「自分の興味を満たすためだけの質問」に違和感を覚えました。
おそらく教授に、悪気はなかったと思います。けれど、「質問をされる側の気持ち」を、まったく考えていないように感じました。
相手がどこにコンプレックスを持っているのか、私たちはわからないので、不用意にプライベートに踏み込むと、その「地雷」を踏んでしまうことがあります。
実際、流産した彼女も、結婚より仕事を優先させた彼女も、心中、穏やかではなかったはずです。
自分の興味を満たす質問と、相手が答えたい質問は違います。自分の興味を満たすだけの質問はやめましょう。
人は、「自分の話したいことを聞いてくれる人」に信頼を寄せます。
ですから、「自分の聞きたいこと」以上に、「相手が話したいこと」を引き出すためのコミュニケーションが大切です。前述した「4つのポイント」を心がけて、「聞き上手」「質問上手」な人になれたら、きっと人生が変わりはじめると思います。
(※次回、第17回目の記事は、6月13日(木)になります)
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