エネルギー動乱Photo:PIXTA

電力大手系の電気設備大手3社といえば、きんでん、関電工、クラフティア(旧九電工)。長期連載『エネルギー動乱』の本稿では、この3社の2025年6月開催の定時株主総会における取締役の「再任・新任賛成率」ランキングを作成した。全30人中、会長、社長がワースト1、2位に沈んだ会社はどこか?(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

昨年最下位のきんでん会長
今年は95.1%で26位

 電力大手系の電気設備大手3社といえば売上高順に、きんでん、関電工、クラフティア(旧九電工)。それぞれの筆頭株主は、きんでんが関西電力、関電工が東京電力パワーグリッド(PG、東京電力ホールディングス〈HD〉完全子会社)、クラフティアが九州電力である。

 ダイヤモンド編集部は、3社の2025年6月開催の定時株主総会における取締役の「再任・新任賛成率」ランキングを作成した。

 一部を紹介すると、対象30人の中でトップは、きんでんの社外取締役、小久江晴子氏(元三井化学参事)で賛成率99.6%だった。昨年のランキング(2024年9月3日配信『関電工・きんでん・九電工の電気設備3社の取締役「再任・新任賛成率」ランキング!2トップが下位に沈んだ会社とは?【株主総会2024】』)で対象40人の中で最下位(76.8%)だったきんでん会長の土井義宏氏は今年、95.1%の賛成率で26位だった。

 さて今年も会長、社長がワースト1、2位へと沈んだ会社があったが、どこだったのか。次ページで取締役30人の賛成率ランキングを紹介する。