今回も前回に引き続き、株式会社オウケイウェイヴの兼元謙任社長に「仕事の極意」についてお話を伺います。今回はその【後編】です。 前回【前編】はこちら


■ 社長ファイルNo.5 ■

株式会社オウケイウェイヴ
代表取締役社長 兼元謙任 氏

■ 兼元社長が選んだ「仕事の極意」(スキル)は・・・ ■

モチベーション/コミュニケーション

兼元謙任
兼元謙任(株式会社オウケイウェイヴ 代表取締役社長)
1966年生まれ。愛知県名古屋市出身。愛知県立芸術大学卒。京都のデザイン会社に勤務後、名古屋の塗装工場に転職。社長との衝突がきっかけで工場を飛び出し、上京。仕事がうまくいかず、2年間のホームレス生活を体験。そして99年、一念発起し、オウケイウェイヴを設立。2000年、Q&Aコミュニティサイト「OKWave」をスタート。2006年、名証セントレックスに上場。著書に『ホームレスだった社長が伝えたい働く意味』(大和書房)、『1日1枚成功シート ~これで僕はホームレスから上場企業の社長になった』(東洋経済新報社)等がある。


高城 前回は、モチベーションの保ち方、心が折れたときの復活法についてお伺いしました。同じく大切にしているのが、「コミュニケーション」だそうですね。

兼元 以前は、お会いした方との“壁”を感じることがありました。人に対して“選り好み”をしていたのかもしれません。しかし、会社を立ち上げた頃から、それを止めました。

 これは分解すると2つあります。1つは、「失敗」を恐れなくなったということ。失敗したらどうしよう・・・という心理は、プライドの裏返しです。とうの昔に捨てたはずだったのに、まだ残っていたんですね。それをはっきり捨てたわけです。

 そしてもう1つ、「知らない」ということに対する恐怖心も捨てました。知らなければ勉強すればいいだけ、人に聞けばいいだけ。そう開き直って覚悟を決めたとたん、誰にでもお会いできるようになりました。どうしてこんなところに“壁”をつくっていたんだろうと、今では不思議に思えるほどです。

苦手な人と会うときは、
嫁さんと子どもの姿を思い浮かべる

高城 実際、今は経営者として、いろいろな方にお会いする機会があると思います。その際に意識していることは?

兼元 相手が誰であっても、同じように接しています。社員の方に対しても“さん付け”をしているし、訪れた方が偉い方でも学生さんでも、かならず玄関の外まで出てお見送りします。誰に対しても等しく礼節を持って接すれば、何も恐れる必要はありません。

高城 コミュニケーションでは、態度と同時に、自分の話を相手に理解してもらうことも重要だと思います。そのために何か工夫していることは?