市場を0から創っていくのが醍醐味
「熊本にIターンして本当に良かった」
トイメディカルでの中村さんの主なミッションは、ドラッグストアなどの小売店に自社の製品を売り込んだり、食品メーカーに自社の技術を採用してもらうこと。
しかし、最初から望んでいた通りの世界が待っていたわけではない。入社直後は、営業戦略を巡って社長とぶつかり合うこともしばしばだったと中村さんは振り返る。
「自分としては、これまでの経験を生かしてもっと新たな施策をどんどん打ちたいと、意欲満々だったんです。しかし社長からすると、過去に痛い思いもたくさんしているわけで、提案をなかなか承認してもらえませんでした」
そんな日々にやきもきすることはあったが、「でも、いまにして思えば僕に余計な責任を負わせないための、社長なりの気遣いだったのでしょうね」と中村さんは言う。そう思えるようになったのも、1年かけて順調に営業成績を伸ばしたことで信頼と安心を勝ち取り、次第に大きな裁量を与えてもらえるようになったからこそ、だろう。
「とはいえ、まだまだ探り探りの毎日ですよ。世界に類のない技術を売っているので、やはり簡単ではありません。市場を0から創っていかなければならないので」
それでも、塩分過多は現代人にとって世界規模の大きな課題。自らの力で新たな道を1本ずつ作っていくような毎日には、大きな充実感がある。それは生活環境の面でも同様だ。
「なにしろ北海道出身なので、熊本は暖かくていいですよね。1年中いつでもバーベキューができるって、最高ですよ。熊本にIターンして本当に良かったと、胸を張って言えます」
現在の目標は、まずは会社の経営を黒字化すること。そのためには売り上げをいまの5倍に伸ばす必要があり、それを「何が何でもやり遂げたい」と中村さんは力強く語る。
最後に、地方で働くことのメリットを、Uターン&Iターン希望者に向けたメッセージとして語ってもらった。
「まっさらな気持ちで働くのって、とてもいいものですよ。僕の過去の失敗とか、ダメだった時期のことを誰も知らないので、身も心もすっきりした気分でチャレンジできますから。あとは、とにかく“人”が重要。転職先を決める際は、その会社でどんな人が働いているのか、また、どんな表情をして働いているのかに、ぜひ注目してみてください」
トイメディカルの今後の成長と、中村さんの活躍にもぜひご注目いただきたい。
熊本で愛娘もすくすくと成長している
※写真提供/本人







