Photo by Koyo Yamamoto
三菱自動車は、日産自動車と三菱グループ御三家という主要株主4社に支えられてきた。4社は株式を保有するだけでなく、役員を送り込み、経営にも深く関わってきた。では、約10年で、その布陣はどう変わったのか。ダイヤモンド編集部は約10年分の役員人事を分析した。特集『自動車 解体』#9では、役員人事から三菱自を巡るグループ力学の変化を読み解く。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)
三菱自の主要株主に日産と三菱御三家
この10年で人事の勢力図が激変
三菱自動車の経営には、日産自動車と、三菱グループ御三家である三菱商事、三菱UFJ銀行、三菱重工業の4社が深く関わっている。
日産は2016年の燃費データ不正を受けて筆頭株主となり、現在は三菱自株の26.67%を保有する。三菱商事は22.23%、三菱重工は1.60%、三菱UFJ銀行は1.10%を保有する。
この4社は株式を保有しているだけではなく、出身者や出向者を役員として送り込み、三菱自の経営を支えてきた。
もっとも、主要株主4社と三菱自の関係は、決して不変ではない。ダイヤモンド編集部が約10年にわたる役員人事を分析したところ、三菱自を支えてきた勢力の間で、役割分担が大きく変わっていることが明らかになった。株式保有比率だけでは見えてこない各社の「思惑」と「温度差」が、役員の顔触れやポストの変化に鮮明に表れている。
誰が経営の中枢に近づき、誰が一歩引いたのか。そして、この勢力図の変化は三菱自の将来に何をもたらすのか。次ページでは、各社関係者への取材と約10年分の役員データを基に、三菱自を巡るグループ力学の実像に迫る。










