週刊ダイヤモンド
 「数字脳」とは、「数字の罠」に嵌ることなく、数字を上手に使いこなす力のことである。

 数字は便利な道具だが、往々にして錯覚のもとになる。判断ミスを誘う。まずは、その罠にまんまと嵌らないことが大事だ。

 そのうえで、上手に使いこなす。昔、学校で習った算数や数学の基礎のところを思い出すだけで随分と違う。

 この特集は、生活編、経済・ビジネス編、投資編の3つパートにわかれているが、いずれも「数字の罠」の実例をあげたうえで、上手に使いこなすコツをレクチャーする、という形式になっている。基本はあくまで算数と中学の数学だ。

 ここで読者のみなさんに問題である。

<問1> あるスーパーの衣料品売場でのこと。バーゲンセールで「3割引き」が適用される。しかもそのスーパーの会員であれば「1割引き」も適用されることになっている。

 では、バーゲンによる3割引と会員特典の1割引、どちらを先に適用してもらうほうが得か?

 「Part2 経済・ビジネス編」に登場いただいた吉本佳生・南山大学経済学部准教授によれば、「周囲の多くの人が間違えた。日頃、難解な数学を駆使している学者も軒並み間違って解答した」という。

 みなさんはいかがだろうか? 「先にバーゲンによる3割引を適用してもらうほうが得」と答えていないだろうか?