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「オーナー企業大国」の日本において、最強のオーナー企業は――。ファミリービジネス白書企画編集委員会の協力を得て、上場オーナー企業「1885社」の「時価総額」および直近本決算の「売上高」「営業利益率」「総資産事業利益率(ROA)」「自己資本比率」「流動比率」を偏差値化してランキングを作成した。特集『オーナー企業「上場1885社」全序列【2026年版】』の#10では、小売業257社のランキングをお届けする。15位にイオン、8位にセブン&アイが入った。トップ3は?(ダイヤモンド編集部 大日結貴)
売上高12兆円を狙うイオン
3世代で保持する社内の存在感
小売業で最大のオーナー企業といえば、岡田家率いるイオンだろう。
イオンの2026年2月期の売上高は、前期比5.7%増の10兆7153億円、営業利益は前期比13.8%増の2704億円となり、過去最高の業績をたたき出した。その勢いをそのままに、27年2月期の連結売上高(営業収益)は前期比12.0%増の12兆円を狙う。実現すれば、国内小売業として初めて、売上高12兆円に到達する。
創業家出身で会長の岡田元也氏は、以前から世襲を重視しない考えを周囲に話していた。実際、20年3月には初の生え抜き社長として吉田昭夫氏が就任。同社のトップ交代は実に23年ぶりだった。
また岡田家の持ち株比率もそこまで高くなく、創業家関連財団がそれぞれ約2%持つ程度だ。
ただし、依然として同社において創業家の存在感は大きいと言わざるを得ない。実質的な創業者で、会長の元也氏の父である岡田卓也氏は現在名誉会長を務め、元也氏の長男である岡田尚也氏は24年3月に執行役に就任した。3代にわたって創業家出身者が経営に関わっている。
小売業界には、イオンのように創業家が経営に関与し続け、強いリーダーシップを原動力に急成長させてきたケースは少なくない。例えば「ユニクロ」を世界的なブランドに育てたファーストリテイリングや、「セブン-イレブン」を傘下に抱えるセブン&アイ・ホールディングスだ。
では、そんな小売業で最強のオーナー企業はどこか。
ダイヤモンド編集部は『ファミリービジネス白書』(白桃書房)を刊行している日本経済大学大学院の後藤俊夫特任教授ら、ファミリービジネス白書企画編集委員会(後藤俊夫、落合康裕、荒尾正和、西村公志)の協力を得て、全上場企業からオーナー企業を抽出。全1885社を対象に、直近決算の「時価総額」「売上高」「売上高営業利益率」「総資産事業利益率(ROA〉」、自己資本比率、流動比率の六つの指標で分析し、100点満点で得点を付与し、ランキングを作成した。
次ページでは、小売業におけるオーナー企業257社のランキングをお届けする。上位にはイオンのように、誰もが知る日本を代表する小売業が多く入った。








