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家庭用ゲーム機は「オワコン」なのか?
コアユーザー層と籠城するソニーのプレステビジネス

小山友介 [芝浦工業大学システム理工学部教授],石島照代 [ジャーナリスト]
【第41回】 2013年9月18日
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パーセント表示はハード別で「高い」、「やや高い」と答えた人が占める割合。ハードウェアの名前と一般的な仕様の価格を見せた上で、「高い」「やや高い」「どちらでもない」「やや安い」「安い」までの5段階で回答してもらった(N=2060)

 パーセント表示はハード別で「高い」と答えた人が占める割合。ハードウェアの名前と一般的な仕様の価格を見せた上で、「高い」「やや高い」「どちらでもない」「やや安い」「安い」までの5段階で回答してもらった(N=2060)。

 ユーザーのタイプによって割合は異なるが、高価格ハードほど「高い」と回答する割合が多い。特に発売時のPS Vitaでは80%以上の人が「高い」と回答しているのがわかる。

新型のPS Vita(PCH-2000)は価格1万9929円に (c)2013 Sony Computer Entertainment Inc.

 今年2月にPS Vitaは1万9980円に値下げされ、さらに今回発表の新Vitaは1万9929円となった。価格的にはXbox360(1万9800円)とほぼ同じなので参考にすると、高いと回答する割合は40~60%にまで低下することが予想される。

 iPhone4S(当時)について同じ回答者のうち約50%が「高い」と感じていたという結果と比較するなら、新PS Vitaは体感的な価格では当時のiPhone4Sと互角に戦える水準まで下がったといえる。しかし、現在の最新機種であるiPhone5Sと5Cは、契約期間の縛りはあるものの、初期負担額ゼロ円で入手可能なプランが存在している。まだまだ競争は厳しい。

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小山友介
[芝浦工業大学システム理工学部教授]

1973年生まれ。芝浦工業大学システム理工学部教授。2002年京都大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。東京工業大学助教等を経て現職。東工大時代に経済シミュレーション研究に従事、そこで学んだコンピュータサイエンスの知識を生かしてゲーム産業研究を行なう。専門はゲーム産業を中心としたコンテンツ産業論と社会情報学。2016年6月末に『日本デジタルゲーム産業史』 (人文書院)を刊行。

石島照代
[ジャーナリスト]

1972年生まれ。早稲田大学教育学部教育心理学専修を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程在籍中。1999年からゲーム業界ウォッチャーとしての活動を始める。著書に『ゲーム業界の歩き方』(ダイヤモンド社刊)。「コンテンツの配信元もユーザーも、社会的にサステナブルである方法」を検討するために、ゲーム業界サイドだけでなく、ユーザー育成に関わる、教育と社会的養護(児童福祉)の視点からの取材も行う。Photo by 岡村夏林

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ゲームソフトをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わった。ゲーム機を飛び出し、“コンテンツ”のひとつとしてゲームソフトがあらゆる端末で活躍する時代の、デジタルエンターテインメントコンテンツビジネスの行方を追う。

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