白米 vs 雑穀米。うどん vs お蕎麦。
老化しないために摂りたいのはどっち?

 皆さん、GI値という名前を聞いたことはありますか? GI値とは、グリセミックインデックス(glycemic index)値の略で、食品の中に含まれている糖が消化・吸収されて血中の糖に変化する速さをブドウ糖のGI値を100として相対的に数値化したものです。このGI値が高ければ高いほど血糖値が急上昇してインスリンの分泌が多くなります。つまり、食品を選ぶときにこのGI値の低いものを選べば、血糖値の急上昇を防ぐことができるので、インスリンの分泌が少なくなり、結果的に老化を予防し、脂肪が貯蓄されない体を作ることができるのです。

 しかし、食品すべてにGI値表記があるわけではありません(個人的には表記されればいいのにと思うのですが)。そこで覚えておくと便利なのが、食品の色です。

 食品の色でわかる、と言われてもピンとこないかもしれませんね。色別にいろんなことを覚えなければいけない→面倒と思う人もいるかもしれません。しかし、覚えることはたったひとつだけ。白いものよりも茶色の食材を選びましょう、ということです。

 例えば、代表的なのが白いご飯。白米のGI値は88ですが、それに対して茶色い玄米のGI値は55と、こんなに差があるのです。GI値の低い雑穀米を白米に混ぜることによってもGI値はさがります。ほかの食品でも、砂糖なら精製された白いものより色のついた黒糖やてんさい糖を、小麦粉なら白いものより、茶色の全粒粉やライ麦を選ぶようにと、普段から色のついたものを選ぶ習慣をつけておけば、それだけで自然に低GI値の食品を選んでいることになります。スーパーなどでの買い物でもそうですが、外食などでも白いご飯より雑穀や玄米を、白いうどんやラーメンよりも茶色のお蕎麦を選ぶことをお勧めします。

 とはいえ、どうしても「白いご飯が食べたい」「パンが大好きなの!」という方もいますよね。そういう場合はどうすればいいのか? 実はこのGI値、食べる順番や組み合わせによっても低くなり、血糖値の急上昇を防ぐことができます。