ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

ユーザー数世界3億人を突破!
「LINE」のコンセプトのすべてを語ろう
――舛田淳・LINE執行役員に聞く【前編】

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第31回】 2013年12月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
previous page
3
nextpage

――では収益性が最も高いのは広告事業でしょうか。

 確かに収益性という意味ではそうかもしれません。だからといって、広告ばかりを出しているわけではありません。広告が増えると、ユーザーが見なくなるからです。そのために我々は、スポンサードスタンプの配信数を1週間に3枠までと限定しています。公式アカウントの開設数も厳格にコントロールしています。ですから引き合いは多いのですが開設をお待ちいただいている状況です。広告枠を増やせば単純に売り上げは増えますが、それよりもユーザーに使っていただくことを第一にしています。

震災のとき、僕らは
「小さなインターネット」がほしかった

――広告の出し方にしてもユーザーのとらえ方にしても、ある種オープンではないところが特徴的です。そういった考え方の原点はどこにあるのでしょうか。

 もともとインターネット事業をやってきたなかで、オープンこそがウェブの正義という感覚で生きてきました。当社で提供している「livedoorブログ」や「NAVERまとめ」などは、まさにそこで価値を磨いてきたサービスです。

 一方LINEは、東日本大震災がきっかけとなって誕生したサービスです。あのとき、電話やインターネットサービスでは、大切な人とコミュニケーションをとりたいという基本的なニーズさえ満たされないという経験をしました。そこで我々として何かできることはないかと考え、結果としてできたのが、クローズドなコミュニケーションツールとしてのLINEだったのです。

LINEゲームの数はわずか41本
数を絞って完成度を上げる

 インターネットはいつの時代も、拡散と集約を繰り返してきました。たとえば検索の分野では、かつてはディレクトリ検索のヤフーが主流で、その後、ロボット型検索のグーグルが王者になりました。そして今はまた、人手による情報の取捨選択、最近の言葉でいえば、Webキュレーションが求められる時代になっています。

 コミュニケーションツールの分野も同様に、拡散と集約を繰り返しています。フェイスブックは世界中の誰とでもつながるツールとしてユーザーを獲得しました。今は、クローズドでプライベートなものが世界中で求められているタイミングだと思います。したがって我々は、閉じていることが価値だと思っていますし、それは言うなれば「小さいインターネット」です。

previous page
3
nextpage
IT&ビジネス
クチコミ・コメント

facebookもチェック

IT insight

情報家電、インターネット、ソーシャルメディア、携帯電話など、ITツールの最新情報に加え、激動の市場を勝ち抜くIT企業の戦略、ITを駆使した新しい企業経営の姿などを伝える。ITエグゼクティブや編集部の視点から、ITビジネスの最前線を徹底分析する。

「IT insight」

⇒バックナンバー一覧