実は蒲鉾の起こりはその昔、第15代応神天皇の母親で、天皇を妊娠中に朝鮮半島に出兵し、新羅・高句麗・百済を征服したとされる女傑・神功皇后《じんぐうこうごう》が、魚のすり身を鉾の先に塗りつけ、焼いて食べたことが始まり、という説があるからです。

子宝蒲鉾
【材料】蒲鉾…7㎜幅×2枚/イクラ…適量/タラコか明太子…適量/芽葱…少々/貝割れ菜…少々
【作り方】①)蒲鉾は中央に縦に切り目を入れ、片方の端を中央の穴に通してひっくり返す。②中央に、芽葱+イクラ、貝割れ+タラコを盛りつける。

 この神功皇后、勇ましい逸話により江戸時代の浮世絵などに度々描かれ、女性で初めて日本の紙幣に肖像画が描かれた人物としても知られています。

 ただしこれはあくまでも逸話で、神功皇后が実在したかどうかも、はっきりと解明されてはいません。

 実際に蒲鉾が食べられていたという記録は、平安時代後期に書かれた『類聚雑要抄《るいじゅざつようしゅう》』という故実書に見ることができます。永久三年(115年)に行われた、関白右大臣新任の祝賀料理膳の図中に、「蒲鉾」という文字が書かれているのです。

蒲鉾入り和え物
【材料】蒲鉾…20g/戻しわかめ…10g/胡瓜…1本/煎酒(または三杯酢)…大さじ2
【作り方】①蒲鉾は5㎜幅に切って板から外し、さらに5㎜幅に切る。戻しわかめは食べやすい大きさに切る。胡瓜は薄くスライスし、軽くひとつまみの塩で揉んでおく。②①を全て和えて、煎酒か三杯酢をかけて混ぜる。
※煎酒の作り方/鍋に酒1カップ(200ml)、梅干し1個、塩少々を入れて弱火にかけ、煮立ってきたら削りがつおを入れ、5~6分煮詰めて漉す。

 蒲鉾業界ではこの年号にちなんで、11月15日を「かまぼこの日」としています。