もともとケニアの携帯電話会社が2007年に始めたものですが、銀行口座を持っていない人の多いフロンティアの国々で大ヒットしたことを受けて、ミリコムも2011年に参入しました。
利用方法は簡単です。あらかじめ申込みが必要ですが、申込みさえすれば、あとは、携帯電話のメニューのなかから「送金」を選び、送金したい相手の携帯番号を入力すると、相手側の携帯電話にお金が届いたとのメッセージが表示されます。相手は、最寄りの「tigo」の代理店に行って、現金を受け取るという仕組みです。
2012年には、ウエスタン・ユニオンとも提携。世界中に送金できるようになりました。
銀行が普及していないフロンティアならではのサービスですが、ミリコムは、さらに、生命保険のサービスも始めています。
まず、生命保険という概念を広めるためにやっているのが、ユニークなプロモーション作戦です。
なんと、月に5GHC(約220円)の電話料金を払う本人とその家族1人に、200GHC(約8800円)分の生命保険契約(自然死の場合のみ)を付帯する、というサービスです。
携帯の利用代金が増えるともらえる保険金も増えるなど、おもしろい仕組みで、まずは、保険という商品を知ってもらおうと取り組んでいます。
ガーナで「生命保険」を普及させるには?
プロモーションだけでなく、生命保険の販売も行っています。
tigoガーナでは、携帯電話を利用して、毎月1GHC(44円)の保険料を払うことで、2000GHC(8万8000円)の生命保険に加入できるという商品を提供しています。ガーナのほかにも、中央アメリカ、コロンビアなどの国々で始まっています。