新車販売の低迷でカー用品市場が縮小している。

  今年度上期の国内カー用品売上高は、シェア約5割で業界1位のオートバックスセブンが1262億円で前年比4.9%減、シェア約2割で業界2位のイエローハットは484億円で前年比5.5%減だった。

 売れ筋商品にも変化が起こっている。オートバックスセブンではマフラーやサスペンションなど走りを楽しむための機能を上げるグッズは10%以上、ホイールやアクセサリーは5%以上前年に比べ売り上げを落とした。

  一昨年まで好調だったオーディオや据置型カーナビなど高価格・高付加価値な商品は人気がない。

 買い替えずに手持ちのクルマを長く乗り続ける傾向はカー用品にも見られる。なにしろ自動車検査登録情報協会によると国内で走る乗用車の新車登録からの経過年数平均を示す「車齢」は7.23年と過去最高を記録している。

 大手カー用品メーカーのソフト99コーポレーションでは、キズを消してツヤを取り戻すワックスが20%以上、ヘッドランプの曇りを取る研磨剤が50%以上前年に比べて売れており、他メーカー参入が相次ぐ。エンジン性能を保つエンジンオイル添加剤や消耗品のバッテリーも好調だ。

  「店舗で預かるクルマの走行距離が10万キロメートルを超えていることが珍しくなくなった。大きく壊れる前にこまめにケアをする意識が高まっている」(イエローハット)。

 車検をカー用品量販店で行なう人も増えている。ディーラーだと新車購入を勧められることもあり、手軽で親しみやすいカー用品量販店に需要が移り始めているのだ。車検マーケットは年間3000万台、2兆2000億円といわれ、量販店では5年ほど前から、収益力の高い車検事業を強化している。

 今年の国内新車販売は30年ぶりに500万台を割り486万台の見込み。「今のクルマを大事に乗る」消費者心理は当分続きそうだ。

(『週刊ダイヤモンド』編集部  柳澤里佳)