東京がクリエイティブな都市に
なるためには英語教育が課題

 東京はフロリダの計測法からみて世界でも上位にありますが、課題は「寛容性」「オープンさの欠如」にあるといいます。

 フロリダへの最新のインタビューを収録した『知の最前線』(PHP新書)ではこう語っていました。「東京は、世界のなかでもクリエイティブな都市です。食べ物、テクノロジー、新しいビジネスモデルという点で、きわめて優秀です。ただ、やはり均質性が強すぎる。それがオープンさの欠如につながっているのです。その欠如のため、東京はかなり損をしています。あまり声を大にしていいたくはありませんが、優れた人材を集めるために、英語は非常に重要な要素です」(大野和基『知の最前線』PHP新書、2013)。

 ドラッカーの「知識経済」、フロリダの「クリエイティブ経済」への道は、東京(日本)が積極的に取り組むべき道ですが、英語問題、つまりは教育問題が大きな壁になりそうです。


◇今回の書籍 60/100冊目
『クリエイティブ・クラスの世紀』

アメリカの都市経済学者リチャード・フロリダは、多くの先進国は、クリエイティブ・クラスと呼ばれる新しい価値をグローバルに共有する人材が経済成長を担う、クリエイティブ経済の段階に入ったと指摘する。産業革命以来の大変化を迎えた時代に適応できる国、都市、人材の条件を明らかにする。

リチャード・フロリダ:著
井口典夫:訳

本体2,400円+税

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