中国と日本の社会構造の違い
――独立独歩の中国とアメリカありきの日本

 下の図は、日本と中国の社会構造を自分なりに分析したものです。半ば思いつきで書いてみたもので、単にイメージとして捉えていただければと思いますが、このように構造的に絵にして、日本と中国と比較すると面白いことが分かります。日本は、米国の保護膜があるために、日本の政治家、官僚らの危機感が欠如してしまいます。すると、政治・経済制度のゆがみが出てしまう。結果として、政治・経済で、政治の面では戦略の欠如、経済の面では不透明とか不公正、保護産業をいたずらに温存してしまう。

◎日本 ◎中国
日本 中国

 経済のほうをみると、世界で戦って勝ち取る勝ち組の企業と守旧派の保護産業と、日本でも二極化してしまうと。一方、政治の戦略の欠如は、日本の中国との外交を見ていても、お分かりの通り、外部から見る限り、やられっ放しというか、何かセンシティブ問題が起きると、すぐ中国から反日の問題が起きたり、何か牽制させられて、靖国の問題もそうですけど、肝腎な問題になるとうまいカードを切られてしゅるしゅるとしぼんでしまう。日本人もそれを見ていて歯がゆい思いをして、「嫌中感情」がまた深まってしまう。

 また、日本国内の問題を見ていても、日本の社会保険の問題とかいろいろな矛盾や教育の問題を見ていると(最近反省されている、いたずらにゆとり教育を言ってしまうというのも)、もとはと言えばこういう危機感の欠如から来る部分じゃないかと感じております。

 一方中国はどうかというと、右の図で、まずは、独立独歩が基本的な姿勢です。これは自分でも核兵器を持ってアメリカと対峙しているわけですから、それはもう、中国のトップは直接にそういう危機感をもってアメリカと接している、世界と接しているということによって、明確な戦略が生まれてくるわけです。ただし、中国の国内問題、混乱というのは、我々が考えるよりもっともっと複雑で、環境の問題、貧富の格差の問題、民族問題など、日本と比べても、まだまだ非常に混乱した部分があるわけです。